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世界文化遺産百舌鳥・古市古墳群の歴史を巡るおすすめ自転車観光プラン

世界文化遺産百舌鳥・古市古墳群の歴史を巡るおすすめ自転車観光プラン

  • 2019.08.09
  • 31

世界文化遺産百舌鳥・古市古墳群の歴史を巡るおすすめ自転車観光プラン

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百舌鳥・古市古墳群は、大阪府堺市・藤井寺市・羽曳野市にまたがる巨大古墳群です。2019年7月、百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群が世界文化遺産に登録され、このなかの49基が世界文化遺産の構成資産となっています。本記事では世界文化遺産の百舌鳥・古市古墳群の楽しみ方、そのトリビアなどをたっぷりとご紹介します!

世界遺産の百舌鳥・古市古墳群は日本最大級!

世界遺産に登録された百舌鳥・古市古墳群は、大阪府堺市・藤井寺市・羽曳野市にまたがる巨大古墳群です。このエリアは、4世紀後半から5世紀後半あたりにかけて、日本の政治文化の中心地でした。そのため古代の王たちを埋葬した古墳が多数残されており、その数や規模は日本最大級!

 

なかでも仁徳天皇陵古墳は、世界三大墳墓のひとつに数えられています。中国の秦の始皇帝陵・エジプトのクフ王のピラミッドに名を連ねるばかりか、その巨大さは世界随一のお墓なのです。しかも陵墓が世界遺産になるのは初めてなので、そういった観点でも今回の世界遺産登録は歴史的に珍しく、価値のあることなのです。




仁徳天皇陵古墳の規模感

【おすすめ観光プラン】古墳都市、百舌鳥・古市で歴史のロマンを感じよう

百舌鳥古墳群の観光ルート



世界文化遺産に登録されたのをきっかけに、ぜひ訪れてみてほしい百舌鳥・古市古墳群。今回は初めて古墳巡りをする方におすすめしたい、百舌鳥古墳群の観光ルートをご紹介します。




【おすすめルート】
 1.【START!】堺東駅で『レンタサイクル』
 2.『仁徳天皇陵古墳』をぐるっと見学
 3.『大仙公園』で休憩がてら、お昼ごはん
 4.大仙公園内にある『堺市博物館』VR古墳体験!
 5.『履中天皇陵古墳』で水面と古墳のコントラストに癒やされよう
 6. 【GOAL】駅方面に戻ってきて、『堺市役所の展望ロビー』から古墳を眺める




堺東駅周辺古墳巡りルートマップ





① スタートは南海電車 堺東駅から。レンタサイクルを借りよう!


レンタルサイクル

▲写真はイメージです。



仁徳天皇陵古墳や大仙公園・履中天皇陵古墳を中心に古墳巡りをするなら、南海電車 堺東駅周辺でレンタサイクルするのがおすすめです。古墳は一つひとつがとても大きく、それぞれの距離も離れているので、徒歩だけで廻るのはなかなか大変。

 

そこで利用したいのが、堺市が実施しているレンタサイクル事業『さかいコミュニティサイクル』です。市内8ヶ所にサイクルポートが設置されており、1日の利用料は300円(電動アシスト自転車は400円)と格安!

 

自転車で入れない古墳エリアに行く際は、近くのサイクルポートに預けられるのも便利なポイント!ぜひ、堺市のレンタサイクルを活用してみてください♪

 

▶関連:さかいコミュニティサイクル





② 世界最大の墳墓『仁徳天皇陵古墳』を拝見!



  • 仁徳天皇陵古墳の基本情報

南海電車 堺東駅から三国ヶ丘駅方面に向かうと見えてくるのが、『仁徳天皇陵古墳』です。

その墳丘の大きさは約486メートル、古墳の陵域は濠を含めて約47万平方メートルで、規模としては甲子園球場が12個も入るほど! 日本国内の古墳のなかでは最大、なおかつ墳墓としては世界で最も大きいサイズです。まずはこの巨大な古墳を巡りましょう!



仁徳天皇陵古墳




  • その実態は謎!? 仁徳天皇陵古墳の巡り方

仁徳天皇陵古墳は、濠に沿って外周路を廻ってみましょう。外周路を巡っていると、随所に陪塚(1)が見られます。陪塚はまるで仁徳天皇陵古墳に従うような形で配置されており、そこには仁徳天皇に縁のある人物が埋葬されているという説や副葬品が収められているという説があります。しかし今のところ、その実態は謎に包まれたままなのです……! 陪塚のミステリーを紐解く探偵のような気持ちで巡ると、楽しいかもしれません。



(※1) 陪塚とは
大型の古墳を主墳とし、それに従うかのように古墳群を成す小型の古墳のことを指します。


仁徳天皇陵古墳の陪塚




  • 拝所でパワーを感じよう!

仁徳天皇陵古墳の『拝所』は墳墓の前方部、墳墓の南側にあります。拝所からの景色もとても綺麗なので、ぜひ訪れてみてください。

 

また仁徳天皇陵古墳は、癒やしと浄化のパワースポットとしても有名! 昔の人は“良い気”が流れる場所に古墳を造ったらしく、それがこの土地がパワースポットと呼ばれるようになった理由かもしれません。そんな仁徳天皇陵古墳のなかでも一番パワーを感じられる場所といわれているのが、この拝所。美しい景色と共に、“神々しい気“を感じてみてはいかがでしょうか?



仁徳天皇陵古墳の『拝所』

▲拝所の様子。



※パワースポットの情報に関しては諸説あることをご了承ください。

▶関連:仁徳天皇陵古墳|堺観光ガイド





  • ③ 緑豊かな『大仙公園』で、のんびりお昼ごはん♪


大仙公園



仁徳天皇陵古墳周辺を楽しんだら、仁徳天皇陵古墳に隣接する『大仙公園』で、持参したお昼ごはんを食べましょう(もちろん周辺のグルメスポットを楽しむのもおすすめです)。



大仙公園は、38万平方メートルの敷地内に池や芝生広場・日本庭園・博物館・茶室などを持つ公園です。ベンチも多数あり、お弁当を広げているファミリーもたくさん! その様子は普通の公園のようにも見えるのですが、そこはやはり古墳群、園内にもたくさんの古墳や陪塚が見られます。「こんなところにも古墳が!」と、楽しく古墳散策をしながらのんびりくつろいでみましょう。



また、園内にある日本庭園も立ち寄りたいスポット。『築山林泉回遊式』を用いた庭園はとても美しく、四季折々の草木が楽しめます。

 

▶関連:大仙公園 日本庭園




大仙公園内の日本庭園にある池

▲大仙公園内の日本庭園にある池





  • ④ VRで古墳の上を飛べる!? 『堺市博物館』で建造当時の古墳を体感!


堺市博物館



お昼休憩をとったら大仙公園のなかにある、古墳について深く学べる『堺市博物館』へ。エントランスを入ってすぐにある古墳シアターでは、高精細のCGを駆使したVR映像体験『仁徳天皇陵古墳VRツアー』が上映されており、迫力ある映像で百舌鳥・古市古墳群の雄大さを体感できます。



そしてこの博物館で大人気なのが、VR映像体験『仁徳天皇陵古墳VRツアー』。ヘッドマウントディスプレイを装着すると、ドローンで上空300メートルから撮影した360度映像が視聴できるのです。圧倒的な臨場感で、まるで自分が古墳群の上を飛んでいるような感覚に! 墳墓の建造当時の姿も見られるので、古墳の建造物としての偉大さが改めてわかるはず。



またこの施設では、現在は立ち入ることができない古墳内部の再現映像も見ることができます。古代ロマンを最新技術で楽しみましょう!

 

関連リンク: 堺市博物館 堺市





  • ⑤『履中天皇陵古墳』の景観美に酔いしれよう


履中天皇陵古墳



VRで古墳を楽しんだら、写真映えする古墳『履中天皇陵古墳』へ。

ここは日本で3番目に大きい古墳で、10基ほどの陪塚を従えています。この履中天皇陵古墳は、左右対称のフォルムの美しさと景観の優美さを味わいたい古墳。特に夕暮れ時、夕日と墳墓と濠の水が織りなすコントラストは、思わず息を飲むほどの壮大さです。ぜひ、観光の終盤に訪れてみてください。





  • ⑥ 仁徳天皇陵古墳の全貌を望もう! 堺市役所21階展望ロビーへ


堺市役所21階展望景色



仁徳天皇陵古墳はあまりにも大きいため、地上からは全貌がわかりにくいかもしれません。「全体像を見てみたい!」という気持ちになった方に行ってほしいのが、堺市役所21階展望ロビーです。地上80メートル・360度の展望で、仁徳天皇陵古墳を見ることができます。上から見るとそのスケール感に圧倒されるはず!



晴れているときは六甲山や生駒・金剛山なども見渡せるうえに、入場料金が無料なのも嬉しいところ。ゆっくりくつろげる喫茶コーナーもあるので、観光の最後にホッと一息ついてみてはいかがでしょうか?



関連リンク: 堺市役所21階展望ロビー|堺観光ガイド

古墳は奥深い! 百舌鳥・古市古墳群巡りがもっと楽しくなるトリビア

  • 本当は誰が埋葬されているか不明!? 謎だらけの百舌鳥・古市古墳群

実は、百舌鳥・古市古墳群には解明されていない謎がたくさんあります。例えば、世界最大の墳墓・仁徳天皇陵古墳は『仁徳天皇陵古墳』という名前がついているものの、本当は誰が埋葬されているのか正確にはわかっていません

 

また、墳墓表面の発掘作業や石室内部の調査もほとんど進んでいません。百舌鳥・古市古墳群は、まさに古代ミステリーの宝庫なのです。「石室の中はどうなっているんだろう」「この古墳にはどんな人が埋葬されたんだろう」などと、想像する楽しみがあります。




  • 百舌鳥・古市古墳群は「形」も見どころ!

百舌鳥・古市古墳群には、前方後円墳・帆立貝形墳・円墳・方墳とさまざまな形の古墳があります。同時代に造られながらこのように多様な形の古墳があるのは、百舌鳥・古市古墳群の特徴。古墳巡りをする際は、古墳の形にも注目してみましょう。



・前方後円墳

前方後円墳

上から見ると鍵穴のような形をしている。日本にある巨大古墳のほとんどはこの形。



・帆立貝形墳

帆立貝形墳

前方後円墳の前方部が短くなったような形。古墳時代中期(5世紀)に多く造られていた。



・円墳

円墳

名前の通り円形の古墳。日本の古墳では最も多い形状。



・方墳

方墳

四角形の古墳。古墳時代後期(6世紀末以降)に造られたものはこの形が多い。



  • お気に入りを見つければ、古墳はもっと楽しくなる!

今回観光プランで紹介した古墳の他にも、百舌鳥・古市古墳群には魅力的な古墳がたくさんあります。

なかには『西酒呑古墳』『ドンチャ山古墳』というクスッとしてしまうような名前のついた古墳など、ユニークな古墳も! また今回の観光ルートは百舌鳥古墳群を中心に紹介しましたが、少し足を伸ばして古市古墳群を廻るのもおすすめです。

 

「なんだかここは自分の波長としっくりくるな」「ここの形好きだな」と思える古墳が人それぞれあるはず。ぜひいろいろな古墳に行ってお気に入りを見つけてみてください。

古代遺産×現代の街並み。世界文化遺産を巡る小旅行へ出かけよう!

世界文化遺産に登録された百舌鳥・古市古墳群。都市のなかにこれだけ大きな古墳群が現存しているのは非常に珍しく、他に類を見ません。古墳のすぐ隣に住宅やお店・オフィスビルがあったり、古墳のある公園が地域住民や子どもたちの憩いの場になっていたりと、古代遺産と現代の街並みが見事に共存しています。古墳に関連するお店や博物館・展望台などもたくさん!

 

「身近にあるけど今まで一度も行ったことがなかった」

「教科書でしか知らなかった」

 

そんな方はぜひ世界文化遺産登録を機会に訪ね、古墳を巡りながら古代ロマンに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。




※掲載情報は2019年7月時点のものです。また歴史に関する情報はotent編集部調査によるもので、諸説あることをご了承ください。

おでかけ情報

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住所

大阪府堺市堺区大仙町7

アクセス

【百舌鳥古墳群】南海電車堺東駅を下車 徒歩約25分、もしくは南海電車三国ヶ丘駅を下車 徒歩約15分  ※レンタサイクルを借りる場合は堺東駅利用をおすすめします

【古市古墳群】 近鉄電車土師ノ里を下車 徒歩約15分

施設名

百舌鳥・古市古墳群

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