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女ひとりで「大阪の旅」、現金持たずに
完全キャッシュレスで旅はできるか!?

著者 : 池田美樹

ふらりと訪れた大阪でまず向かったのはやはりここ

「○○ペイ」などキャッシュレス決済が花盛りの今日この頃。現金をあまり持ち歩きたくない私としては、うれしい限りです。そんなある日、ふと思いました。「現金を持たずにどこまで旅ができるだろう?」。そこで、キャッシュレスの旅に出かけてみることにしました。

選んだ旅先は西の都・大阪

キャッシュレスでどんな旅ができるか? 選んだ旅先は大阪。九州・熊本で生まれ育ち、今は東京に暮らす私は、大阪という場所にほとんど縁がありません。そこで、この機会に行ってみようと思いました。

大阪といえば、通常は東京から新幹線で出かけるもののようです。私も新幹線に乗ることがありますが、今回はいつも通りではおもしろくないと思い、LCCのジェットスターを使って成田から関空まで移動することにしました。

オンラインチェックインができてアプリで搭乗できるジェットスター。
この日はあいにくの曇り空だったけれど、雲の上はもちろん快晴

飛行機に乗ると、旅に出るという気分が盛り上がるものです。快適に爆睡して、降り立った先は関西国際空港。ここから、目的地「なんば」までは大阪湾沿いを走る南海電車で移動します。南海電車には、私が普段、東京で使っているSuicaで乗ることができるので便利。

南海電鉄関西空港駅

特急ラピート。よく見ると、あの映画のあのキャラクターに似ている…?
ラピートに乗るには特急券が必要なため、「特急チケットレスサービス」(2020年2月22日より「南海・特急チケットレスサービス」)で事前にクレジットカードで購入するか、窓口でクレジットカードで購入することが必要

大阪ならではの「おいしい」体験を楽しむ

1時間もかからずなんばに到着。あっという間です。ここから先は、まったく土地勘のない私。あらかじめ大阪在住の友人に頼んで、オススメの観光スポットを盛り込んだ旅程表を作ってもらっていたので、スマートフォンでそっと開きます。

ここでまず行くべきは、戎橋筋(えびすばしすじ)のアイスキャンデーの店「北極」とのこと。冬にアイスキャンデー? と思ったのですが、Google Mapを頼りになんばの街に一歩、踏み出してみました。

戎橋筋商店街の一角にある「北極」

アイスキャンデー(ミルク)150円。常時10種類前後の味が揃う。
棒が斜めに刺さっているのはアイスキャンデーが落ちにくく、食べやすくするためだとか

1945年、終戦直後に誕生した「北極」。食べる物を販売できるお店がほとんどなかった時代、初代が「せめて、子ども達や女性にだけでも冷たくて美味しいアイスキャンデーを造ってあげたい」という気持ちで創業したのだそう。今でも、季節を問わずおみやげとして使われることも多いと聞いて納得です。

昔ながらの手作業で造られるアイスキャンデーは、初めて食べたのになんだか懐かしい味。戦後の大阪にタイムスリップしたかのような気分に浸れました。こちらの支払いはPayPayで完了です。

「北極」ではPayPayで支払いを完了

さて、大阪といえばたこ焼き、というイメージが強い。ですよね? 次に向かったのは道頓堀の「たこ八 道頓堀総本店」です。各種キャッシュレス支払いができる2階では、焼きそばを食べた人のみ追加でたこ焼きを食べることができます。

道頓堀の「たこ八 道頓堀総本店」

たこ八 総本店のたこ焼き10個入り800円

たこ焼きと言えばソース味と思っていた私には、たこ八の上品な醤油味には驚き。一口食べてみると、あっさりしていて、じんわりと美味しい! 1979年の創業以来、試行錯誤してこの味を作り上げたというだけのことはあります。また新しい味を発見してしまいました。こちらの支払いはSuicaで完了です。

美味しそう! 本物そっくりの食品サンプル

次に向かったのは食品サンプル専門店「フードサンプル R&M」。本物にしか見えないサンプルが食欲を過激にそそります。ここでサンプルづくりの体験ができると、友人に作ってもらった旅程表のメモに書いてありました。

「あの…私、ものすごーく不器用なんですが、そんな私でも作れるでしょうか?」

おそるおそる聞いてみたところ、裏手のビルの小部屋に案内されました。そこに待ち構える熟練の職人さん。パフェと天ぷらセットのどちらを作りたいか尋ねられ、迷わず天ぷらを選んだのは食欲のせいでしょうか。

天ぷらの衣の作り方を伝授してくれる職人さん

エビのサンプルを衣に見立てたロウに乗せて、くるりとひっくり返す

目の前には3色のロウと水の入った大きな金属製のバット。職人さんが器用に天ぷらの衣を作る方法を伝授してくれます。垂らしたロウの上にエビを乗せて水の中に沈めてくるっと回し、押さえつけないように注意しながら整えていくと、見事にサンプルができました。感激です。こちらの支払いはPayPayで完了です。

できあがった食品サンプル。添えたレタスもロウで作ったもの

大阪の街なかで宿坊体験

「和空 下寺町」

この日の宿は、なんばにほど近い下寺町にある「和空 下寺町」にしました。お寺や神社の宿泊施設のことを「宿坊」と言いますが、その文化を引き継いだ宿として、ビジネスホテルともシティホテルとも違う体験を提供しています。

事前の支払いはクレジットカードで完了。さっそく、精進料理の夕食をいただきます。

和空 下寺町でいただいた精進料理の夕食。食事の前に「食前観」、食後に「食後観」を唱える

こちらは、宿坊が担ってきた精神・役割を引き継ぎ、写経や坐禅といった修行体験や、茶道、お香など和文化のアクティビティを提供しています。私は夕食後に写経を体験。般若心経を一文字一文字、心を込めて書いていくと、不思議に心が鎮まってきます。

薄い文字をなぞるように筆で写経していく

ぐっすり眠ったら、早朝に起床。近くのお寺にて朝の勤行に参加するのです。この宿のある下寺町は、大阪市内でも有数の仏教寺院の集積地と言われています。また、地域一帯には坂道が多く、人気ミステリー作家・有栖川有栖のベストセラー『幻坂(まぼろしざか)』も、この界隈にある「天王寺七坂」が舞台になっているのだとか。

細く入り組んだ坂を上ってゆくと「愛染堂 勝鬘院(あいぜんどう しょうまんいん)」に着きました。「愛染さん」の愛称で親しまれているお寺です。

愛染堂 勝鬘院の朝の勤行

静かにぴんと張り詰めた朝の空気の中、読経は15分ほど続いたでしょうか。突然、炎が舞い上がり、あたりは荘厳な雰囲気に包まれます。散華(さんげ、仏に供養するため花をまき散らすこと)で花びらが目の前に飛んできたら、それは幸運の象徴なのでもらうといいというアドバイスをいただいていたので、しっかりと拾いました。

大阪は川の街でもある

この日は「落語家と行く なにわ探検クルーズ」を予約してあります。実は「水の都」とも呼ばれる大阪。道頓堀川をはじめとした川をクルーズ船でめぐって、大阪の街を眺めてみようというのです。運賃はPayPayで支払い完了。

この日の落語家は桂きん太郎さん

落語家さんの軽妙なおしゃべりに笑いつつ、船は湊町船着場を出て道頓堀川を進んで行きます。木津堀川に入るときに「水門」を通りました。この水門は閘門(こうもん、高低差の大きい水面で船舶を昇降させるための装置)の機能も持ち、水位の違う川を通行するときの要となっています。大阪にはほかにも数カ所、こういった水門があるのだとか。

船の上から見た大川

このクルーズ、たっぷり90分間をかけて4つの川を周遊します。両岸には大阪の街がよく見えて、この街をよく知っている人にはきっと、いつもの景色が違って見えてよりおもしろいのだろうなと思いました。

南海電鉄なんば駅。
頭端式と呼ばれるホームがヨーロッパみたいでカッコいい

1泊2日で巡ってきた大阪キャッシュレスの旅。結局、一度も現金を取り出さずに旅をすることができました。まだまだこれからも増えていきそうなキャッシュレス対応店舗。今後は現金を持たずにもっと様々な土地を巡ることができるようになるでしょう。

なによりも、独特の文化を持つ大阪が、私はすっかり気に入ってしまったのです。またゆっくり旅して、もっと違う場所もたくさん見てみたい、そんな魅力を感じる街でした。

DANRO編集部

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