• 2019.06.18
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マンガで学ぼう堺と古墳 第1回 ”コフン?”なにそれおいしいの? の巻

B!

百舌鳥古市古墳群の世界遺産登録を応援するキャラクター「ハニワ課長」が、漫画でわかりやすく古墳について解説いたします。

ハニワ課長のプロフィール

マンガで学ぼう堺と古墳 第1回~本編~

マンガ制作:HiguchiDesign《作画・ヤマウチカオリ》

参考文献: 「古墳の歩き方」著者:まりこふん(2014)

「百舌鳥古墳群をあるく 巨大古墳・全案内」著者:久世 仁士(2014)

「百舌鳥古墳群 ハンドブック 堺の文化財」著者:堺市文化観光局文化部文化財課/編集 (2017)

「堺市世界遺産学習ノート 百舌鳥・古市古墳群」著者:堺市教育委員会学校教育部学校指導課/編集(2016)

ハニワ課長の明日使える古墳トリビア

【トリビア1】古墳の大きさは“権力”、形は“身分の違い”を表している?!

古墳には様々な大きさ、形のものがありますが、実は古墳の大きさは“権力”、形は“身分の違い”を表しています。その中でも前方後円墳は最も有力な王や豪族の墓だと考えられます。古墳時代中期まではそのような有力者たちの墓はすべて前方後円墳でしたが、後期には方墳が主流になり、末期になると天皇クラスの墓は八角墳へと変わっていきました。

【トリビア2】実は容積だと「仁徳天皇陵古墳」がNo.1じゃない?!

“世界最大のお墓”と言われる「仁徳天皇陵古墳」。墳丘の平面積を比べると、クフ王のピラミッドや秦の始皇帝陵よりも大きく“世界最大”ということができますが、実は容積を比べると、古市古墳群の「応神天皇陵古墳」は143万立方メートルと仁徳天皇陵古墳の140万立方メートルを超えるのです。とはいえ、仁徳天皇陵古墳の敷地面積は甲子園球場の12個分。ディズニーランドとほぼ同じ大きさです。墳丘の長さは486メートルもあります。世界に誇れる2つの巨大古墳がどちらも百舌鳥・古市古墳群に存在するなんて、すごいことですよね

【トリビア3】古墳はつくられた当初石で覆われ白く輝いた?!

現在、古墳を外から見ると、「森かな?」と思うほど鬱蒼とした樹木に覆われていますよね。しかし古墳が作られた当初は、表面が山石や河原石などの「葺石(ふきいし)」で覆われており、港からみると白く輝いていたと言われています。さぞ神々しい姿だったでしょうね・・・。想像するだけでコーフンします!

【トリビア4】古墳がつくられなくなったのは仏教が伝来したから?!

古墳は8世紀の初めまでつくられ続けますが、古墳をつくることに意義のあった時代はすでに終わりを迎えています。6世紀前半から中頃にかけて朝鮮半島から仏教が伝来し、人々の価値観が劇的に変化したのです。古墳はかつて有力者たちの“権力の象徴”でしたが、仏教思想の影響により、古墳をつくることよりも壮大な寺院を造営することの方が権威の証と考えられるようになりました。こうして古墳がつくられなくなってしまったのです・・・。泣

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