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南海沿線の隠れた魅力を発見するため、人気ユーチューバーのKabu tabiさんが堺を巡る旅に出発。誰もが知る名所から、知る人ぞ知る隠れた名店まで、歴史と文化が息づくまち並みが魅力的な堺の注目スポットを自ら選び、オリジナルのコースを作成。高野線 三国ヶ丘駅から南海線 七道駅まで、スポットをつなぐ道中も“見どころ”に変える、Kabu tabiさん流の女ひとり旅がはじまります。
堺の象徴ともいえる世界最大の前方後円墳
スタート地点の高野線 三国ヶ丘駅からまず向かったのは、堺を代表するスポットの世界遺産「仁徳天皇陵古墳」。地図で見ると近いものの、その大きさゆえ拝所までは歩いて約15分。古墳の周囲をぐるりとまわる道中も、「お濠(ほり)があって、色んな野鳥もいて楽しいですね」と、楽しみを見つけるKabu tabiさん。到着すると、その大きさと荘厳な雰囲気に圧倒されつつも、美しい青い空と緑の美しいコントラストを存分に感じていました。
大阪府堺市堺区大仙町
仁徳天皇陵古墳・拝所
どの角度から見ても美しい築山林泉回遊式庭園
仁徳天皇陵古墳を後にし、向かいにある堺市民のオアシス「大仙公園」へ。平和塔を横目に、散歩やジョギングを楽しむ人々が行き交う並木道を歩いて日本庭園に到着。園内では、築山林泉回遊式庭園の壮大な眺望だけでなく、池を泳ぐ鴨や島にかかる橋、小川の水面や草木など、「撮れ高でいっぱいです」とうれしい悲鳴を上げるKabu tabiさん。旅の最後に「最も印象的でした」と挙げるほど、この庭園がお気に入りのようでした。
※築山林泉回遊式庭園(ちくざんりんせんかいゆうしきていえん)とは?
築山林泉庭園は、池の他に、築山や林、田園など有機的につなげた庭園のこと。また、回遊式庭園は、広大な面積をもち,園内を一周しながら地形に応じて繰り広げられる景観を観賞するようにつくられた庭園のこと。
大阪府堺市堺区大仙中町(大仙公園内)
3月~11月 9:00~17:00(入園は16:30まで)
12月~2月 9:30~16:30(入園は16:00まで)
月曜(月曜が祝日の場合は翌平日が休園)、年末年始
072-247-3670
高野線「堺東」駅から南海バス「大仙公園西」下車徒歩約5分
レトロな建物と定番メニューが楽しめる純喫茶
大仙公園 日本庭園を出て閑静な住宅街を歩くこと約25分。次の目的地として選んだのが「スコーレ」です。実はKabu tabiさん、プロフィールに「クラシックな喫茶店が好き」と書くほどの純喫茶好き。外観だけでなくステンドグラスやシャンデリア、壁にかかるメニューにいたるまでレトロなこちらが気になっていたようです。テーブルについてオムライスをオーダー。昔なつかしい薄焼き卵のオムライスに大喜びでした。
大阪府堺市堺区新在家町東2-1-29
6:30~18:00
日曜、祝日
072-229-9837
阪堺線「寺地町」電停から徒歩約5分
鎌倉時代から27代続く堺の定番おもたせ
続いては、スコーレからすぐの場所にある、堺市民なら誰もが知る和菓子の老舗です。鎌倉時代末期の元徳元年(1329年)創業の「かん袋」のくるみ餅は、小さなお餅を緑の餡で“くるむ”和菓子。やわらかいお餅とたっぷりの甘い餡のバランスが絶妙で、平日でもひっきりなしに地元の方々や遠方からのお客さまが訪れます。カウンターで悩むKabu tabiさん、「贅沢な壷入りはまた今度のお楽しみに」と、小鉢2人前入りを購入しました。お持ち帰りはもちろん、店内でいただくことも可能なので、ぜひお立ち寄りを。
大阪府堺市堺区新在家町東1-2-1
10:00~17:00(売切れ次第終了)
火・水曜(祝日の場合は営業)
072-233-1218
南海線「堺」駅または高野線「堺東」駅から南海バス「寺地町」下車徒歩約3分
阪堺線「寺地町」電停下車徒歩約3分
堺出身の歌人・与謝野晶子も訪れた、安産・開運厄除の大寺さん
かん袋から北東へ。フェニックス通りを渡った先の、ビルとマンションが立ち並ぶ通りに突然現れる鳥居。堺の人々に“大寺さん”と親しまれる「開口神社」は、奈良時代創建の安産・開運厄除の神様を祀る神社です。境内には本殿だけでなく、白髭神社や厳島神社などの摂社、末社、西門の狛犬など見どころがたくさん。歌人・与謝野晶子が幼少期によく訪れていたことから、晶子の歌碑も設置されています。社務所で御朱印を受け取ったKabu tabiさんは、「YouTubeを始めた頃から御朱印を集めていて、御朱印帳はもう5冊目」と、満足そうなご様子。
大阪府堺市堺区甲斐町東2-1-29
ご祈祷受付/9:00~16:30
お守り授与/9:00~17:00
参拝のみ/時間制限なし
072-221-0171(お問合せ時間 9:00〜17:00)
南海線「堺」駅下車徒歩約10分
阪堺線「大小路」電停または「宿院」電停下車徒歩約5分
千利休と与謝野晶子の歴史を学ぶミュージアム
茶人・千利休と歌人・与謝野晶子という、堺にゆかりのある二人の偉人をテーマに、堺の歴史や文化を広く発信する文化観光施設「さかい利晶の杜」。こちらでKabu tabiさんは、茶の湯体験や茶室の見学、常設展「千利休茶の湯館」と「与謝野晶子記念館」の見学を通して、特色ある堺の歴史文化を学びました。「歴史好きの人でなくても、堺のことを何も知らない人でも楽しくしっかり学べますね」と、堺の魅力を十分に感じられたようです。
大阪府堺市堺区宿院町西2-1-1
千利休茶の湯館、与謝野晶子記念館、観光案内展示:9:00〜18:00
千利休茶の湯館、与謝野晶子記念館、茶の湯体験施設:第3火曜(祝日の場合は翌日)及び年末年始
観光案内展示室:年末年始
大人300円、高校生200円、中学生以下100円
(千利休茶の湯館/与謝野晶子記念館/さかい待庵外観観覧料含む)
072-260-4386
南海線「堺」駅下車徒歩約10分
阪堺線「宿院」電停下車すぐ
嘉永三年創業。千利休のふるさとで味わう本物のお茶
阪堺線 宿院電停からチンチン電車に乗り、紀州街道のまち並みを眺めつつ神明町電停で下車。次に訪れたのは、嘉永三年(1850年)創業のつぼ市製茶本舗が町家をリノベーションしてつくった茶寮。“市中の山居”をコンセプトにした落ち着いた店内でいただけるのは、おいしいお茶と、お茶をふんだんに使用したスイーツの数々。Kabu tabiさんは「季節のパフェセット(いちご)」をオーダー。「お茶が濃厚で、フレッシュなイチゴの酸味と相性抜群でした」と笑顔でした。
大阪府堺市堺区九間町東1-1-2
物販/10:30~18:00
喫茶/11:00~18:00(L.O.17:30)
火曜(祝祭日の場合は営業)、年末年始
072-227-7809
南海線「堺」駅または高野線「堺東」駅から南海バス「神明町」下車すぐ
阪堺線「神明町」電停下車すぐ
江戸後期寺子屋の面影を今に残す登録有形文化財
旅の最後にKabu tabiさんが訪れたのが、北旅籠町西の路地裏にある「町家歴史館 清学院」。修験道の道場としての歴史を持ち、江戸後期から明治初期にかけては「清光堂」の名で寺子屋として使われていた建物が登録有形文化財として保存され、その歴史が今に伝えられています。館内では、ここで学びを得て、仏典を求めて日本人で初めてヒマラヤ山脈を越えてチベットに到達した河口慧海(かわぐちえかい)に関する展示もあり、静かな座敷に座って寺子屋の雰囲気を感じることができます。
堺市堺区北旅籠(はたご)町西1丁3-13
10:00~17:00(入館は16:30まで)
火曜(ただし祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
一般 100円
中学生以下・堺市の区域内に住所を有する65歳以上の方・障害のある方とその介護者 無料
072-228-7198(堺市文化観光局文化部文化財課)
南海線「七道」駅から徒歩約5分
阪堺線「高須神社」電停から徒歩約5分
静かで歩きやすく、女ひとり旅としてハードルも低め
全てのスポットを巡り、南海線 七道駅まで歩いたところでKabu tabiさんの旅が終了。堺の旅を終えたKabu tabiさんは「堺ならではのお茶や和菓子を味わえたり、歴史や文化について勉強ができたり、堺のまちに新しいイメージを持てた旅でした。どこも静かで、人が多すぎないからまちも歩きやすく、ひとり旅を始めたいけど・・・と迷っている人の最初の一歩にふさわしい場所ですね」とコメント。「他にもおしゃれなカフェなんかもたくさんあるみたいですし、発掘しがいのあるまちですね。また来たいです」と笑顔で帰路につきました。
国内外を旅行し、旅vlogをアップするユーチューバー。
城下町などの古い街並みやクラシックな喫茶店が好き。
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