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弘法大師によって開かれた、聖地・高野山。
「一山境内地」といって、
高野山全体がお寺の境内であり、
聖域であるとされています。
そんな聖域と俗世の境界が、
極楽橋だという言い伝えも残っています。
そこで極楽橋駅では、
聖域へ入る前に心を浄める
「はじまりの手水舎」と
新たなはじまりへの思いを綴る
「極楽鳥の願掛羽」を創りました。
ひと足ごとに心が洗われる聖地への旅は、
ここからはじまります。
「いのちのはじまり」をテーマに、複数のアーティストが極楽鳥や高野山ゆかりの動植物などを描画。はじまりの一歩を踏み出す前に、しばしここで足をとめ、天井絵巻に込められた生命力を感じてみてください。
電車側からケーブルカー側へと続くコンコースには6枚のフラッグが掛けられています。
「俗世=黒」の世界から「聖域=赤」の世界へ足を踏み入れていく様子を、フラッグのグラデーションによって表現しています。
そんなはじまりのみちは、奥之院の参詣道の石畳をイメージしております。聖域へ踏み入れる高揚感をご体感ください。
日照時間の短い高野山では稲作ができず、しめ縄の代わりに「宝来」という切り絵を飾る風習があります。この宝来をモチーフに、極楽鳥や干支、様々な縁起物をかたどった天井絵を描いています。
聖域である高野山へ足を踏み入れる前に、手水舎の水で身も心も浄めましょう。水底に輝くガラスアートの極楽鳥が、巡礼のはじまりを見守ってくれます。
新しいはじまりへの想いを、極楽鳥の願掛羽につづってみてください。あなたに素敵なはじまりが訪れますように。
1枚 100円(税込)
赤:はじまりの決意
心に誓った新たな目標や抱負をつづってください。
赤い羽はあなたの決意を後押しします。
白:心の解放の願い
清らかな心への願いをつづってください。
白い羽はあなたの心の淀みを浄化し解放します。
薄紅:愛の祈り
【極楽の日(5・9のつく日)・極楽月(5月・9月)限定】
愛にまつわる願いごとをつづってください。
薄紅の羽はあなたとあなたの愛する人たちに幸せを運びます。
金:円満の願い
【天空車内販売限定】
あなたが願う幸せをつづってください。
金の羽はあなたの周りに円満をもたらします。
2両×2編成(4両)あるケーブルカー車内の天井を、それぞれ違うデザインで装飾します。ぜひどちらのデザインのケーブルカーもお楽しみください。
極楽橋駅のすぐ近くには、
駅名の由来となった「極楽橋」があります。
朱塗りのこの橋は、高野山の聖域と俗世を
区切る結界ともいわれています。
橋を渡った先には
参詣道「京大坂道」の一部である
「いろは坂(旧不動坂)」が続き、
高野山へとつながっています。
極楽橋駅にお立ち寄りの際は、
改札の外に出て、
ぜひ極楽橋周辺もお楽しみください。