岸和田だんじり祭とは?魅力や見物の際の注意点を解説

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巨大なだんじりが走り抜ける大迫力の岸和田だんじり祭が今年も開催されます。今回は、勢い良く走りながら直角に方向転換する「やりまわし」をはじめとした岸和田だんじり祭ならではの魅力や見物の際の注意点をご紹介しましょう。
※写真は9月祭礼のものです

岸和田だんじり祭とは

 

岸和田だんじり祭の歴史は江戸時代中期にまでさかのぼります。当時の岸和田藩主が五穀豊穣祈願のため、稲荷祭を行なったことが始まりなのだとか。300年以上の伝統を誇る由緒あるお祭りです。

 

そんな岸和田だんじり祭といえば「やりまわし」が有名です。重さ4トンを超えるだんじりが勢い良く走りながら直角に方向転換する様は圧巻!岸和田だんじり祭の大きな見どころです。

 

なお、だんじりとは、西日本の祭礼で曳行する地車のこと

岸和田だんじり祭の魅力

 

ここからは、岸和田だんじり祭の魅力を見ていきましょう。

 

やりまわし

岸和田だんじり祭の最大の魅力ともいえるのが「やりまわし」です。だんじりは定められたルートを何周も町衆によって曳きまわされますが、一般的な山車のように曲がり角で速度を慎重に落とすことはありません。勢いに乗ったまま直角に向きを変えて走り抜けます。

 

やりまわしが魅せる迫力とスピードは、岸和田だんじり祭の右に出る祭りはないとさえ言われています。

 

彫り物

岸和田だんじり祭では派手なやりまわしがクローズアップされがちですが、だんじりそのものの彫刻の素晴らしさは一見の価値があります。あえて漆塗りや金箔などを施さず、欅(けやき)の木目を活かした仕上がりに。荒々しいイメージとは裏腹に、「動く芸術品」といわれるほど芸術性を評価されているのです。

 

だんじりの彫り物は、人物や馬、霊獣や花鳥もの、唐草などの文様など、さまざま。中でも見どころとしては、腰回り、見送り、枡合などがおすすめです。戦記物語や神話物語の名場面が彫刻されています。

 

 

鳴り物

岸和田だんじり祭を盛り上げるのに欠かせないのが「鳴り物」です。鳴り物とは、だんじり囃子のこと。青年団から選出された人々が鳴り物を担当します。

 

鳴り物で使用される楽器は、だんじりの腰回りの内部に綱で吊るされている大太鼓と舞台柱に取り付けられた小太鼓、篠笛二管、鉦(かね)の4種類。小太鼓と鉦の拍子に合わせて叩かれる大太鼓が、力強いバチさばきで独特の旋律が響きます。 また、夜の鳴り物は子どもたちが担当。だんじりに乗り込んだ子どもたちの鳴り物を純粋に楽しむ姿と、夜の美しい提灯に飾られた華麗な姿に心を奪われるはずです。

見物の際の注意点

岸和田だんじり祭は、その迫力さゆえ、危険が伴います。そのため、見物の際にはいくつか注意点があります。

 

・見物する人たちの安全を確保するため、誘導してくれます。係の方の指示には速やかに従いましょう。

・脚立やふみ台に乗っての見物は転倒の恐れがあり、大変危険です。

・ゴミを道路に捨てないでください。持ち帰るようにしましょう。

・岸和田だんじり祭は混雑が予想されます。傘を差しながらの見物は非常に危険。天気が心配な場合は、レインコートやカッパを持って行きましょう。

・岸和田だんじり祭当日は広範囲にわたり交通規制が実施されます。車での来場は避け、公共交通機関を利用しましょう。

・だんじりが通過するときは道路を広く開け、曳行(えいこう)の邪魔にならないようにしましょう。

 

これらの注意点を守り、岸和田だんじり祭を楽しく見物しましょう。

岸和田だんじり祭の日程

今年の岸和田だんじり祭は下記の日程で開催されます。

 

【令和6年度9月祭礼曳行日程】

・試験曳き:9月8日(日)及び 9月13日(金)14:00~16:00

・宵宮 :9月14日(土)6:00~22:00

・本宮 :9月15日(日)9:00~22:00

 

【令和6年度10月祭礼曳行日程】

・試験曳き:10月6日(日)13:00~17:00

・宵宮 :10月12日(土)6:00~22:00

・本宮 :10月13日(日)7:00~22:00 ※各地区により異なります

大迫力の岸和田だんじり祭を刮目せよ!

 

目の前を猛スピードで走り抜けるだんじりは、岸和田だんじり祭でしか見られない光景といっても過言ではありません。岸和田の地で大切に受け継がれてきた岸和田だんじり祭は、豪快さと華麗さが同居する素敵なお祭りです。岸和田を訪れ、その魅力に触れてみてください。

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