• 2022.10.20
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岸和田城とは?観光の見どころやアクセス情報まとめ

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関西空港から車で約20分、気軽に立ち寄れる史跡・名勝として有名な岸和田城。今なお石垣や堀が残っており、観光名所として人気を博しています。本記事では、岸和田城の見どころをご紹介。アクセス情報を参考にお出かけしてみてください。

岸和田城とは

 

天守が築城されたのは羽柴秀吉の時代。岸和田城は紀州征伐の拠点となったのです。その後、江戸時代に入ると、徳川家康の妹の子・岡部宣勝が入城。以来、岡部氏13代の居城となりました。文政10年(1827年)には天守閣が落雷で焼失しましたが、現在も石垣と堀が姿を留めています。

 

なお、全国的に有名な「岸和田だんじり祭」は、岡部氏3代・長泰の時代に始まったといわれています。

岸和田城観光の見どころ

 

ここからは、岸和田城観光の見どころをいくつかご紹介しましょう。

 

岸和田城庭園(八陣の庭)(きしわだじょうていえんはちじんのにわ)

「八陣の庭」と呼ばれる岸和田城庭園は、昭和28年(1953年)、昭和を代表する作庭家・重森三玲(しげもりみれい)氏によって設計・作庭された回遊式枯山水庭園です。平成26年(2014年)には、国の名勝に指定されました。

 

八陣の庭は、上・中・下3段の基壇の中央に大将の石組みを配置。それを中心にして、天陣・地陣・風陣・雲陣・竜神・虎陣・鳥陣・蛇陣の8つの石組みが円形に配されています。これは『三国志』の英雄として名高い諸葛孔明の「八陣法」をテーマにしたもの。360度、どの方向からも観賞でき、角度によって表情の違いを楽しめます。

 

また、天守閣に登れば、庭の全容を眺望できます。

 

犬走り

岸和田城観光の中でも特に見逃せない遺構が、内堀石垣下部の「犬走り」です。犬走りとは、石垣の外側に沿って続く細い平地のこと。

 

本来、堀と石垣の間に犬走りがある構造は、敵が城壁に取りつきやすくなるため、城の防衛という観点では非常に不利と指摘されています。

 

しかし、岸和田城では、石垣に用いられた多くが「和泉砂石(いずみさがん)」という強度の弱い石であったため、補強が必要だったそうです。犬走りは、そのために設けたのではないかと考えられています。

 

多門櫓・隅櫓(たもんやぐら・すみやぐら)

「復興隅櫓」とも呼ばれる岸和田城の多門櫓・隅櫓、大手門とともに昭和44年(1969年)に再建されました。

 

二重櫓になっており、本丸に入るための櫓門右手に建てられています。残念ながら、現在は中に入ることができません。

 

天守閣

岸和田城の天守閣は、羽柴秀吉の紀州征伐後に城主となった小出秀政によって築かれました。本格的な5重5階の天守閣が竣工されたのは、慶長2年(1597年)のことだそうです。 岸和田城の天守閣が5層天守であったことは絵図などで確認されています。

 

その後、元和5年(1619年)に松平康重によって改修が行われるものの、文政10年(1827年)、岡部宣勝が城主のときに落雷により焼失しました。3層3階の現天守閣が建造されたのは、100年以上経った昭和29年(1954年)のことです。

 

ちなみに、城跡は昭和18年(1943年)に大阪府指定史跡となっています。

 

その他の見どころ

その他にも、岸和田城観光には見どころがたくさんあります。

 

岸和田城では貴重な資料や写真が数多く展示され、歴史やあゆみ、城と城下町の変革が手に取るようにわかります。

 

また、岸和田に古くから伝わる「蛸地蔵伝説」を多門櫓・隅櫓で上映。蛸に乗ったお地蔵さんが戦乱や高波から岸和田の人々を守ったとされる物語に子どもたちも興味津々です。

 

岸和田城を観光すれば、歴史について深く学ぶことができるでしょう。

岸和田城の基本情報・交通アクセス

開場時間:10:00~17:00(入場は16:00まで)

休場日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合、及びお城まつり期間中(4月1日~15日)は開場)、

年末年始(12月29日~1月3日)、展示替の期間(臨時休場)

入場料(天守閣):大人300円、中学生以下は無料

住所:大阪府岸和田市岸城町9番1号

交通アクセス:南海本線「岸和田駅」より徒歩約15分、南海本線「蛸地蔵駅」より徒歩約10分

岸和田城は、観光の見どころが満載!

 

岸和田城は、国指定の名勝・岸和田城庭園(八陣の庭)、歴史の息吹を感じる石垣や犬走り、展示がいっぱいの天守閣と、観光の見どころが満載です。岸和田城に足を運べば、岸和田の魅力を体感できることでしょう。

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