さかい利晶の杜とは?常設展やアクセス・駐車場情報まとめ
「堺市博物館」は、堺の歴史と文化についてわかりやすく学べる博物館です。常設展をはじめ、さまざまな展示企画が実施され、体験イベントも豊富に開催されています。本記事では、堺市博物館の概要やアクセス方法をまとめました。
堺市博物館は、堺市の歴史・美術・考古・民俗に関する資料を収集・保存・展示する博物館です。完成したのは、1980年。堺市制90周年の記念事業の一環として、大仙公園内に建てられました。
常設展では、古墳時代の出土遺物や堺で多く製造された火縄銃など、堺の悠久の歴史に触れることができます。
常設展の観覧は有料ですが、無料ゾーンも充実。百舌鳥古墳群を映像で体感できる「百舌鳥古墳群シアター」や「休憩コーナー」、パズルで遊びながら学べる「わくわく体験フロア」などは誰でも無料で利用できます。
堺市博物館では常設展を通し、古代から近代までの堺市の歴史や文化の流れを紹介しています。
常設展「百舌鳥古墳群と堺の歴史・文化」の「古代~古墳の時代~」コーナーでは、大塚山古墳出土鉄製品、百舌鳥古墳群内の集落出土資料、仁徳天皇陵古墳出土須恵器 甕、御廟山古墳出土家形埴輪・囲形埴輪、大阪府陶邑窯跡群出土品(須恵器)[重要文化財]などが展示されています。
また、2021年3月13日にリニューアルを遂げ、百舌鳥古墳群に関してより深く知ることができるようになりました。
「中世~中世の堺~」コーナーでは、南蛮船(カラック)模型や堺鉄砲(火縄銃)、 銃身製作工程資料(復元)、大筒(複製)などが展示され、自由都市・貿易都市として栄えた堺の文化を学ぶことができます。
ほかにも、近世・近代における堺の産業や、宗教文化を学べる展示が充実しています。
堺緞通(さかいだんつう)の歴史は、1831年(天保2年)、堺の糸物商・糸屋庄左衛門が中国製の敷物や鍋島緞通を参考にして生産し、売り出したことに端を発します。ちなみに緞通とは、中近東から中国を経て日本に伝来し、江戸時代から近代にかけて盛んに生産された敷物の手織技術のこと。
最盛期を誇った明治の頃は、117万畳もの堺緞通が欧米各国に輸出されました。時代とともに機械化の波が押し寄せますが、堺緞通の織りの技術(堺式手織緞通技術)は現在に受け継がれ、2006年(平成18年)に大阪府の無形民俗文化財に指定されています。
堺市博物館に常設展示されている堺緞通織機は、開館した1980年に寄贈されたものです。幅が約3メートルもある大型の堺緞通織機は、一見の価値あり。この堺緞通織機を用いて、堺式手織緞通の技術伝承者協力のもと、伝統柄の堺緞通の製織実演を不定期に実施しています。
堺市博物館では、博物館の人と一緒に資料を見たり、触ったり、作ったりして楽しむ参加体験型の行事も満載です。
なかなか現地を訪れられない人でも、自宅から展示の風景や展示物を動画で鑑賞できるオンラインミュージアムもあります。
定期的に多様な催し物が行われているため、気になる人はチェックしてみましょう。
開館時間:
9:30~17:15(入館は16:30まで)
入館料:
一般:200円(団体20人以上は160円)
高校生・大学生:100円(団体20人以上は70円)
小学生・中学生:50円(団体20人以上は30円)
※堺市在住・在学の小・中学生は無料
※堺市在住の65歳以上の方は無料(住所および年齢を確認できる証明書の提示が必要)
※障害のある方は無料(障害者手帳などの提示が必要)
※特別展開催時には料金を変更する場合があります
※券売機では次の決済サービスがご利用いただけます
・クレジットカード:VISA、MasterCard、JCB、AMEX、Diners
・コード決済:PayPay、d払い、楽天ペイ、auPAY、メルペイ
住所:
堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁 大仙公園内
休館日:
月曜日(祝日・休日の場合は開館)、年末年始
電車でのアクセス(おでかけは電車がおすすめ!):
南海高野線「堺東」駅から南海バス「堺市博物館前」下車 徒歩約3分
車でのアクセス:
阪神高速堺線「堺」出口から国道26号線(高架下の道路)南へ約1キロメートル進み、大仙西町2丁交差点を左(東)へ約1.4キロメートル
阪神高速湾岸線「大浜」出口からフェニックス通りを東へ約2.2キロメートル進み、堺区安井町交差点を右(南)へ約0.9キロメートル、その後、大仙西町2丁交差点を左(東)へ約1.4キロメートル
駐車場情報:
大仙公園第三駐車場(8:00~20:00)
普通乗用車など(98台)2時間まで200円、以後1時間ごとに100円追加、5時間以上600円
今回は、堺市博物館についてご紹介しました。古くは古墳時代から近世・近代にいたるまででの堺の歴史・文化が凝縮した施設といえます。堺の歴史や文化についてわかりやすく学べる堺市博物館に足を運べば、堺の魅力を再発見することができるでしょう。