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「夕日」や「イルミネーション」を上手に撮るには?プロカメラマンに聞いてみた

これからの季節、空気が澄んで美しく夕焼けに染まる空やキラキラと光るイルミネーションなど見所が増えていきます。しかしカメラで撮影しても逆光で上手く写らなかったり、光が足りなくてイマイチだったり…なんて経験はありませんか?今回は、プロカメラマンの別所隆弘さんに「夕日」と「イルミネーション」を上手に撮る方法を聞きました。前回勉強したカメラの設定や構図、光の使い方も活かしながら、チャレンジしてみましょう♪

光を思いのままに写す!気になる設定や角度って?

特に夕焼けは逆光方向で撮る場合が多いのですが、その理由は2つあります。1つは風景を撮るとき、少し逆光気味だったり斜めや横からの光を捉えたりした方が「被写体の立体感」や「コントラスト」が出るから。もう1つは、その方向が最も空が赤く染まるからです。太陽が完全に沈み、夜の時間がまだやってきていない、いわゆる「マジックアワー」と呼ばれる美しい空が出現するのは多くの場合、太陽が沈んでいく「逆光方向」なんです。

そしてマジックアワーになる時間帯は、ちょうど町に柔らかい明かりがともり、独特の美しい瞬間を捉えることができます。

夕焼けの独特の色合いを逃さないように、ホワイトバランスは「曇天」や「日陰」などの設定がオススメ!赤みが強くなるので、夕焼けの印象が強まるはずです。

イルミネーションは難しい撮影のひとつです。いろいろな光や色が入り乱れていて、何を見せればいいのか迷うこともしばしば…。そこで前回の記事で勉強した「三分割構図」と「長秒露光」を思い出して撮影してみましょう。

まず「三分割構図」を活用。左下あたりに主役となる1番大きなイルミネーションを配置。これを囲うように黄色のガラス天井を右側3分の1に配置し、全体のバランスを整えています。

さらに、こうした都市型のイルミネーションでは、どうしても無人で撮るというのが難しいものです。そこで「長秒露光」を活用!長い秒数シャッターを開けることで、画面内の人がぶれたり半分消えたりするので、人々がまるでイルミネーションの一部のような雰囲気に変わります。これらを上手く使って、ロマンチックなイルミネーションにも挑戦してください。

さらに、美しい光はイルミネーションだけではありません!南大阪や和歌山県には、海沿いに工場も多く「工場夜景」の名スポットがある魅力的なエリアです。工場夜景は難しいというイメージがありますが、その理由は2つ。1つは三脚を立てたり、長秒露光をしたりといった基本的な部分の難しさがあるから。もう1つは撮れる場所が限定されているせいで、みんな似たような写真になってしまうという写真表現における根本的な難しさに直面するからだと思います。そこで、解決策をご紹介!

望遠レンズでグッと工場に寄ることで、よりメカメカしい、近未来SF的な世界が広がります。工場夜景は、部分部分が形状的に面白い機械の集合によって成り立っているので、望遠レンズを使うことで、ひと味違った魅力を引き出せます。その際、できるだけ全体を「ピシッ」とした鋭い感じにするために、絞りはF8.0以上の数値にしておきましょう。

こうすることで、線がシャープになって工場の持つ直線の魅力がよりくっきりします。また、ホワイトバランスは「蛍光灯」や「白熱電球」といった少し青さや寒さを感じる設定にしておくと、ミステリアスな雰囲気が加わるのでオススメです。

 

アイデア次第で違う印象に。光の撮影を楽しもう!

光の捉え方は、写真の仕上がりを左右する大事なポイントです。同じ場所でも工夫の仕方によって全く違う印象になるので、「夕日」や「イルミネーション」を撮影する際はぜひ参考にしてみてください♪ 大阪市内の都会的な雰囲気や、海や山などの自然あふれる風景のどちらも楽しめる南海沿線には、理想的な撮影スポットが多数あるので、ぜひ様々な撮り方に挑戦してみてください。

 

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