りんくう公園のアスレチック「HEARTTHROB(ハートスロブ)」はスリル満点!
「そろそろ夏休み、子どもとのおでかけ予定を立て始めようかな!」
「雨の日でも子どもが楽しめるおでかけスポットはないかな?」
そんなことを考えているご家庭のおでかけリストにぜひ入れていただきたいのが、大阪府堺市・泉北線泉ケ丘駅にある『大阪府立大型児童館ビッグバン』!
ビッグバンは、従来の“児童館”のイメージを完全に覆す体験型テーマパークです。地上高53mの超巨大ジャングルジムで遊んだり、工作をしたりお菓子作りをしたり……丸一日たっぷり遊べる魅力がギュギュギューっと詰まっています。乳幼児から小学校低学年まで幅広い年齢の子どもが楽しめるのも素敵なポイント。
今回はそんな大型児童館ビッグバンの魅力を、関西在住のタツヤ君(5歳)とジュンヤ君(2歳)の兄弟と一緒にご紹介!また、館内を案内してくれた広報担当の杉野さんのコメントも併せて、施設を徹底解説します。
杉野さん
「それでは一緒に館内を回りましょう!」
▲エントランスで来訪者を迎えてくれる人気キャラクター・ワニタン。
南海なんば駅から南海電車で揺られること約30分、泉北線『泉ケ丘駅』で下車し、駅のロータリーを渡ると、目の前に宇宙船のような建物が出現します。
こちらが今回ご紹介する『大阪府立大型児童館ビッグバン』。
ビッグバンの建物設計・デザインを手がけたのは、「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」の作者でもあり、ビッグバンの名誉館長でもある松本零士氏。地球に着陸した宇宙船がモチーフとなっており、松本氏が考えたオリジナルストーリーに沿って、すべての設備や遊具が作られています。
▲宇宙船がテーマの館内。どこもかしこもコンセプチュアルに作られており、こちらはなんとエレベーター。今回一緒にビッグバンを紹介するタツヤ君とジュンヤ君もさっそく夢中です。
館内にはオリジナルキャラクターがたくさんおり、入り口で出迎えてくれるのは宇宙船の船長・ベアルと王女メロウ。ふたりは遥か銀河にある「ハートイピア星」の住人で、滅びかけているハートイピア星を救うために「イメージングクリスタル」を求めて地球にやってきました。
▲ベアル(左)とメロウ(右)ベアルとメロウの壮大な旅物語は、4階にあるシミュレーションシアター「パワーユニット」で見ることができます。
杉野さん
「それでは、まず人気の巨大ジャングルに行ってみよう!」
まず向かったのは、ビッグバン名物ともいえる『遊具の塔』。なんと、ビッグバンの右部分にある高層ビルのような建物は、4階から8階がすべてひとつづきのジャングルジムになっているのです!
杉野さん
「ここはビッグバンの中でも、イチオシポイントです! 」
▲4階から8階までを8層に区切り、垂直遊具17アイテムが配置されています!
さっそく、お兄ちゃんのタツヤ君が挑戦することに。安全のために、4階の入り口でヘルメットをかぶりましょう。実際にやってみると、5歳のタツヤ君の体格だと手が届きにくいポイントもありました。しかし、時間をかけたりご両親のアドバイスを受けたりして挑戦を諦めなければ、クリアできない遊具ばかりではありません。
▲最初は不安げな顔をしていたお兄ちゃんのタツヤ君。弟のジュンヤ君は帽子がイヤイヤ期のため、辞退(笑)▲体格によっては難易度の高いポイントも存在します。ご両親が「これはうちの子どもには難しいのでは」と判断された場合は、お子さまと一緒に隣の階段を上って上階へ移動することも可能です。
▲難しいポイントをクリアした後は、こんなに楽しそうな表情に!
▲そして、53mにもわたる巨大ジャングルジムのゴールがこちら!大きな滑り台の入り口です。
杉野さん
「遊具の塔は一番人気のアクティビティです。ここでずーっと遊んでいる子も多いですね」
ちなみに2歳のジュンヤ君は遊具の塔は遊ばずに、併設の階段を上りながらタツヤ君を応援することにしました。この階段がとても便利で、応援する保護者さんの見守りルートにもなりますし、子どもにとって「この階の遊具はちょっと難しいな」というときは、それを飛ばして階段で移動し、次の階から遊ぶこともできます。
杉野さん
「遊具の塔は、お子さまのチャレンジ意欲を伸ばしたり達成感を養ったりできるアクティビティです。『お子さまの成長が見える』という側面もあり、例えば『前に来たときより上まで登れるようになった』『幼稚園の頃は怖がっていたのに、しばらく経ってから挑戦したら、最後までできるになった』と、保護者の方がその成長を感じることもあるようです」
なお、遊具の塔に年齢制限や身長制限はありません。しかし2歳の子どもにはちょっと難しいように見受けられました。
巨大ジャングルジムでたっぷり遊んだ後は、2階フロアへ。『スペースファクトリー』と名付けられた2階では、工作やお菓子作り体験などができます。
電子動物園
こちらは、『電子動物園』。
子どもたちが描いた絵をコンピューターに読み込ませると大画面に絵が映し出され、しかもそれをタッチパネルで自由に動かすことができます。自分の描いたキャラクターをタッチパネルで動かせる仕組みに、子どもたちは大喜び!
▲紙に細字用フェルトペンで好きな絵を描いて……。
▲コンピューターで読み込むと、正面の大画面に絵が映し出される仕組み。
スペースキッチン
ここはお菓子作り体験ができる『スペースキッチン』。こちらも杉野さんイチオシのスポットです。パンやクッキー・パイ・ゼリー・和菓子・チョコなど、子どもたちが大好きなお菓子が作れます。取材に伺ったときは、スタッフさんたちがパン作りの材料を計量していました!
(※スペースキッチンは土日祝日やお盆休み・お正月に開催されています。)
杉野さん
「お菓子の内容は定期的に変えていて、毎回スタッフがお子さまたちでも作れるようなレシピを一生懸命考えています。子ども向けとはいえ、味も見た目も本格的でとっても美味しいんです。」
このほか2階フロアには、リサイクル素材を使って自由に工作ができる『ベアルの修理工房』や、乳幼児向けのおもちゃや絵本がたくさんある『あかちゃん広場』も。あかちゃん広場には大きいお兄ちゃん・お姉ちゃんたちが比較的少ないので、ちびっこたちがのびのびと遊べます。
▲先ほどの『遊具の塔』ではおとなしかった2歳のジュンヤ君も、『あかちゃん広場』では笑顔。
3階に行くと目に飛び込んでくるのが、遥か昔、大阪近郊にいたとされる古代ワニ「マチカネワニ」の模型です。巨大なワニが2匹もいて、展示物として迫力満点なだけでなく、中に入ったり登ったりして遊べます!トランポリンやアスレチック・滑り台・つり橋などのたくさんの仕掛けに、たくさんの子ども達が目をキラキラ輝かせて遊んでいました。
▲大きなワニの口に子どもは大興奮!写真のようにワニの体内を通り抜けて遊ぶことも可能。
▲隣にはマチカネワニの骨格模型。こちらは体の表面を登ったり、内部のトンネルをくぐったりして遊べます。
▲中の遊具の様子。ぶら下がれるロープや、叩くと光る球体などに子ども達は夢中に!
▲骨格模型のワニの体は、ロープで登ることができます。
ワニたちの隣には、ジャングルをイメージしたアスレチック『ジャングルの冒険』もあり、ロープウェイや木登りができます。思いっきり体を動かして遊び回る子どもたちがたくさんいました。このほか、3階フロアには小さな子どもが遊びやすい『幼児コーナー』や、授乳室・休憩室も。
▲(左)給湯コーナーもある授乳室。(右)休憩室では持ちこんだお弁当などを食べることもできます。
続いて案内していただいたのは4階フロア。ここは館内の中でも特に「学び」の色が強いエリアです。
といっても堅苦しさは皆無!遊具で遊びながら身近な科学や物理の原理を学べます。
杉野さん
「遊びながらモノの仕組みを理解したり、科学や物理の原理に興味を持ったりする入り口になればいいなと思っています」
▲不思議なおもちゃに手で触れて、おもちゃのからくりを学ぶコーナー
また、昭和30年代の大阪の街並みを再現した実物大ジオラマが並ぶエリアも。民家や商店のディティールが巧妙に再現されていて、本当に昭和30年代にタイムスリップしたかのようです。
杉野さん
「ここでは30分ごとに朝から夜へと時間帯が変化していて、空の色や街並みの様子はもちろん、BGMも変えているんです。朝になると、朝ごはんの支度をするトントン……という音が聞こえてきます。」
▲再現度がすごい!子どもはもちろん、おじいちゃん・おばあちゃんにも喜ばれているとのこと。
なお、このエリアではコマやけん玉などといった当時のおもちゃで遊ぶこともできます。
杉野さん
「おじいちゃん・おばあちゃんがお孫さんにコマやけん玉を教えて、一緒に遊んでいる姿をよくお見かけします。めずらしい遊びが子どもたちに大好評です。」
年齢も体力も性格も異なる子どもたちが、思い思いに満喫できるビッグバン。タツヤ君とジュンヤ君も半日ほどかけて館内を遊び尽くして大満足!帰りの電車ではぐっすり寝ていたそう。
杉野さん
「私たちは、ここが“夢のきっかけづくり”になればと思っています。子どもの頃に感じた“楽しいな”という気持ちって、ずっと覚えていますよね。だから、ここでいろいろなモノに興味を持ってもらい、たくさんの“楽しい”を見つけてほしいです。」
▲アクティビティよりも展示やおもちゃに夢中だった弟のジュンヤ君。
杉野さん
「ここでは、子どもたちの個性を尊重するよう心がけています。体験してくれたお兄ちゃんのタツヤ君はアクティビティを、弟のジュンヤ君はおもちゃを楽しんだように興味が湧かないモノはやらなくて良いんです。自分の興味が向く遊びを見つけて、思う存分取り組んでほしいですね。」
杉野さんが話されている通り、ビッグバンは子どもの自主性を尊重し自由に遊べる場所でした!それと同時に、保護者側の立場からは“安心して子どもを遊ばせられる場所”だとotent編集部は感じました。
例えば看護師さんが常駐している保健室があり、子どもがケガをしたり具合が悪くなったりしたときに応急処置が受けられます。また、館内にはたくさんのスタッフさんや見守りボランティアの方がいて、子どもたちの様子をしっかり見てくれています。スタッフさんの年齢層は幅広く、みんなが子どもにとても温かく接してくれるのもビッグバンの魅力!
▲乳幼児向けのコーナー(左上)幼児向けのコーナー(右上)
エリアごとにベビーカー置場(左下) 3階には広々としていて清潔な授乳室(右下)
絶対的に施設が楽しいビッグバンには、53mの巨大ジャングルジムをはじめに、ここでしかできないアクティビティや体験がたくさんありました。しかも子どもを安心して遊ばせられるという、保護者にとって大きな魅力も。さらに、雨の日や猛暑日でも気にせずに遊べるのも高ポイント!「雨の日の予定にいつも困ってしまう」「暑い日は屋内で快適に遊びたい」という方におすすめです!
最後に、杉野さんからメッセージをいただきました。
杉野さん
「泉北線沿線にお住まいの方はもちろん、大阪市内や奈良・京都などからも遊びに来てくれる方がたくさんいます。でも、まだまだここのことを知らない人は多いと思うんです。本当に楽しい施設だと自信を持っておすすめできるので、ぜひ一度遊びにきていただきたいです!」
堺市の大阪府立大型児童館ビッグバン、ぜひ行ってみてくださいね。
※掲載情報は2019年6月取材時のものです。
住所
大阪府堺市南区茶山台1丁9−1
TEL
営業時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日
月曜日
※月曜日が祝日の場合は、翌火曜日が休館日です。
※春休み・5月・夏休み・10月は月曜日も開館します。
アクセス
泉北線・泉ケ丘駅を下車 徒歩約3分
ホームページ
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