今宮戎神社は商売繁盛の味方!十日戎や御朱印など知っておきたい情報まとめ
今宮戎神社の「福娘(ふくむすめ)」になるには、倍率40倍以上と言われるほど人気の狭き門です。中には、将来アナウンサーとして活躍する方もたくさんいます。
ここでは、今宮戎神社の十日戎に欠かせない「福娘」にフォーカス。お仕事内容や福娘になるための応募方法・選考基準について紹介します。また、福娘のOG会「いまみや福娘会」や2024年の福娘の最新情報についてもまとめました。
今宮戎神社は、商売繁盛の神様・戎(えびす)様がお祀りされている神社です。
なかでも有名なのが、毎年1月9~11日の3日間で開催される十日戎(とおかえびす)。この祭祀またはお祭りには、毎年約100万人もの参拝者が訪れ、多くのメディアに取り上げられるほどです!
関西に住んでいる方なら、笹を持った人々が境内にあふれる映像をニュースで見たことがあるという人も多いのではないしょうか?
そんな十日戎に欠かせないのが、「福娘(ふくむすめ)」です。福娘とは、戎様にお仕えする存在であり、戎様の福を多くの人に授ける大切な役割を担っています。
福娘は、十日戎で「福笹」と呼ばれる海の幸山の幸など富を象徴する小宝吉兆類を授けます。官公庁・各種媒体等への新年挨拶廻りや神社のさまざまな神事に奉仕いたします。200年以上前から続く十日戎に合わせて行われる「宝恵駕(ほえかご)行列」にも、福娘が参加するようになりました。
さて、今宮戎神社の福娘は、いつごろからあるのでしょうか?調べてみると、福娘が始まったのは、1953年(昭和28年)から。その歴史はとても古く、実に70年以上を数えます。
そして福娘は、毎年多数の応募の中から、選考によって決めらます。気になる福娘の選考倍率は、過去最高で120倍!満18~25歳までの未婚の女性(高校生は不可)45人が福娘になれるのですが、毎年約2,000人もの応募があるそうです。
これだけ人気が高いので、選ばれるのは至難の業……。福娘になるためには、非常に狭き門を突破しなければならないことがわかりますね。
今宮戎神社の福娘には、決められたお仕事がいくつかあります。これらのお仕事は「ご奉仕」と呼ばれており、十日戎(1月9~11日の3日間、9:00~21:00)開催時に行われる、神社授与所での福笹の授与を行う姿が有名です。
十日戎の3日間、福娘の皆さんはおそろいの着物と千早に身を包み、頭には金の烏帽子をつけてご奉仕しています。そんな可愛らしい福娘の姿を見るだけでも、縁起のよい1年になりそう!
ちなみに、今宮戎神社の十日戎で拝領できる神々のお力が宿った「福笹」は、完成までに以下の3つのステップが必要となります。
<今宮戎神社 十日戎 福笹完成までの3ステップ>
▼SETP 1
今宮戎神社の境内にて、無料で配られる笹を受け取る
▼SETP 2
「御札を始め小宝吉兆(こだからきっちょう)」と呼ばれる神々のお力が宿った授与品を選ぶ
▼SETP 3
選んだ吉兆は福娘の手によって笹へ結んでいただくことで完成
この3ステップからもわかるように、福娘に与えられた「御札・小宝吉兆類の飾り付け」 のお仕事(ご奉仕)は、戎様のご利益を参拝者にお届けする、かなり重要な役割。また、福娘は十日戎の当日だけでなく、十日戎が開催される数日前から以下のようなご奉仕をしています。
<今宮戎神社 福娘 十日戎が開催される前のご奉仕>
・十日戎開催前の、官公庁・各関係団体・報道関係者に挨拶回り
福娘は、今宮戎神社を通じて戎様のご利益をいただくにあたり、まさになくてはならない存在なのです。
今宮戎神社の十日戎に華を添える福娘。しかし、その華やかな舞台に立つには、毎年行われる選考会で、高倍率の中を勝ち進んでいかなければいけません。
その選考倍率は、過去最高で120倍!45人の採用枠に対して、毎年約2,000人もの応募が集まる“狭き門”となっています。
超難関の福娘だけに、関西では「アナウンサーの登竜門」とも言われ、実際に多くの女子アナが福娘を経験しています。さらに福娘は“福をもたらす”と考えられることから、「福娘は、就職活動が有利になる」と言われるほど、アナウンサーを目指す女性以外からも大きなメリットがあるとされているようです。
関西では「アナウンサーの登竜門」とも呼ばれている、今宮戎神社の福娘。
・橋本和花子さん(関西テレビ)
・谷尻萌さん(フジテレビ)
・黒田みゆさん(日本テレビ)
・松井愛さん(毎日放送)
・進藤晶子さん(元TBS)
など、全国的にも有名な女子アナの方々が、福娘の経験をしています。
そして、平成10年には、福娘のOG会「いまみや福娘会」が発足。現役福娘としてのお役目が終わった後も「神社との繋がりを大切にしたい」「またお祭りでご奉仕をしたい」という気持ちを持った女性が数多く参加しています。
「いまみや福娘会」の主な活動としては、大祭ご奉仕・福娘同窓会・夏祭 (こどもえびす)のお手伝いなど。2021年の十日戎開催時には、「いまみや福娘会」と書かれた赤いハッピを着た、たくさんの方がご奉仕されていました。
倍率40倍以上とも言われている、超難関の今宮戎神社の福娘。ここからは、福娘になるための応募方法と審査内容を見ていきましょう。
<応募方法>
・応募資格:満18~25歳の未婚女性(高校生は除く)
・応募方法:HPの募集要項をご参照ください
<審査内容>
・1次審査:書類審査
・2次審査:面接審査(今宮戎神社にて)
・3次審査:選出審査(クボタ大ホールにて)
福娘になるためには、合計3回の審査があります。
今宮戎神社の福娘になるためには、2回の面接審査と最終審査を通過しなければなりません。その選考基準が気になるところですよね。しかし、福娘の選考基準については、残念ながら公表されていません。
今宮戎神社の福娘の選考スケジュールはどのようになっているのでしょうか。
2025(令和7)年の選考スケジュールは以下の通りです。
<2025(令和7)年今宮戎神社 福娘 選考スケジュール>
・募集開始:2024年9月20日(金)スタート
・応募締切:2024年11月4日(月)まで
・面接審査:2024年11月9日(土)または11月17日(日)
・選出審査:2024年11月23日(土)
重要なのは、応募締切までに顔写真つきの履歴書を送ること!応募期限が過ぎてしまえば、当然福娘の選考に参加することすらできなくなってしまいます。福娘に挑戦してみたいと思われている方は、9月から今宮戎神社の公式ホームページをチェックするようにしましょう。
今宮戎神社の福娘になることは、関西では女子アナウンサーの登竜門と呼ばれていたり、一般の方であれば就職活動に有利なると言われていることをご紹介してきました。このような対外的なメリットだけではなく、福娘になることで「自分が鍛えられた」「自分に自信を持てるようになった」という声もあります。
それもそのはず!今宮戎神社の福娘は、十日戎の前後のイベントはもちろんですが、十日戎の3日間は、超ハードスケジュールでご奉仕しなければなりません。
実際に、帰宅時間が遅くなってしまうため、近くのホテルに泊まってご奉仕される福娘も少なくないようです。(ちなみに福娘になることで、賞金として20万円・他に訪問着一着が贈呈されますので、ご奉仕の対価としては申し分のない配慮がなされています)
過酷なスケジュールをこなさなければいけないのに、福娘として十日戎のご奉仕をやり遂げた後には「本当にやってよかった、ありがとうございました」という感謝の気持ちになれる。……まさに、戎様のお力ですね。
2023年12月2日、大阪市中央区にある国際会議ホールにて、福娘の「発表会(お披露目会)が行われました。最終審査を通過した2024年(令和6年)の福娘39名が、この日、一般にお披露目。「今宮戎神社の福娘 発表会」は、多くのメディアが注目する大阪の一大イベントです。
実は、最終審査の後に行われるこの発表会では、福娘の中から4名の「福娘代表」が選ばれます。例年、メディアの取材に数多く露出しますので、目立ち度は間違いなく関西最強クラスです!
今宮戎神社の十日戎を訪れる際には、福笹と一緒に、福をもたらす「福娘」との出会いも楽しんでください! 福娘の皆さんのキラキラした笑顔に、きっと癒やされるはずです。多くの人が応募する選考会で狭き門を通過した、その年の福娘に、ぜひ会いに行きましょう!
・住所:556-0003 大阪府大阪市浪速区恵美須西1-6-10
<電車でのアクセス>
今宮戎神社に最も近い駅は「南海高野線 今宮戎駅」となり、出口を出て左に徒歩約2分(170m)です。
今宮戎神社周辺には多くの駅があり、以下のようなアクセス方法があります。
・最寄り駅「南海高野線 今宮戎駅」降りてすぐ
・地下鉄御堂筋線大国町駅3番出口より東へ徒歩約8分
・地下鉄堺筋線恵美須町駅5番出口より西へ徒歩約8分
・阪堺線恵美須町駅西へ徒歩約5分
・JR新今宮駅から北へ徒歩約10分、またはJR新今宮駅で南海高野線に乗り換えて今宮戎駅で降車
<車でのアクセス>
最寄りICは、阪神高速1号環状線の「なんば」出口。
今宮戎神社には駐車場がありませんので、近隣の有料駐車場をご利用ください。
※ 掲載情報は施設・店舗の都合により変更する場合がございます。お出かけの際は施設・店舗へご確認の上お出かけいただきますようお願いいたします。