方違神社でもらったお札やお守りを返すときはどうすればいい?
方違神社(ほうちがいじんじゃ)は知る人ぞ知るパワースポットです。堺市にあるこの神社は、全国的にも珍しい“方位のない清地”として伝えられています。本記事では、方除祈願ができる方違神社の祭神やご祈祷についてご紹介。また、お守りや御朱印、アクセス情報についてもまとめました。
通称「ほうちがいさん」と呼ばれる方違神社は、摂津(せっつ)、河内(かわち)、和泉(いずみ)の3国の境に位置することから、“方位のない清地”と伝えられています。
方位の災いから身を守る「方災除け」の神として古くから崇められてきました。方位、地相、家相、日柄、厄年などに関する災難を祓い、幸せをもたらすといわれています。
家の新築や引越し、旅行の際などに厄除けを祈願しようと、1年を通じて多くの人が参拝しています。
・八十天万魂神(やそあまよろずみたまのかみ)
・素戔嗚尊(すさのおのみこと)
・三筒男大神(みつつおのおおかみ)
・息気長足姫尊(おきながたらしひめのみこと)
方違神社で受けられる主な御祈祷は以下の通りです。方位に由来するものをはじめ、厄除けや家内・交通安全、初宮詣や七五三詣なども祈祷してもらえます。なお、各種御祈祷は、方位に障りのないように執り行われるのだとか。安心ですね。
・引越し
申込時に「①引越日」「②新住所(転宅後の場合は旧住所)」「③現住所からの方角」の記入が必要です。
・家の新築工事
申込時に「①着工日」「②建築住所」「③現住所からの方角」の記入が必要です。
・家の増改築工事
申込時に「①着工日」「②工事個所」「③家の中心からの方角」の記入が必要です。
・旅行安全
申込時に「①旅行期間」「②行先」「③家からの方角」の記入が必要です。
・職場への通勤、学校への通学の安全
・受験合格
申込時に「①試験日」「②志望校」「③家からの方角」の記入が必要です。
・厄除け(厄年のお祓い)
・家内安全(無病息災・身体健全)
・病気平癒(入院・通院)
・交通安全(自動車・オートバイ・スクーターのお祓い)
・初宮詣
・七五三詣
方違神社では、さまざまなお守りが用意されています。それぞれご利益が異なるので、お願い事に合ったお守りを選ぶようにしましょう。
・本粽(ほんちまき)
菰(こも)の葉と埴土(はにつち)で作られる本粽は、毎年5月31日に催される例大祭「粽(ちまき)祭」にお供えしたものが授与されます。こちらの粽は、食べるものではなく、お守りです。玄関の内側上方、または鬼門や気になる場所に貼り付ければ、災いから免れるご利益があるといわれています。
・紙粽(かみちまき)
本粽は数量に限りがありますが、紙粽はいつでもいただくことができます。ご利益は本粽と同じ。こちらも玄関の内側上方、または鬼門や気になる場所に飾りましょう。
・方除守(ほうよけまもり)
特に引っ越しや旅行の方除けに効果があるお守りです。
・清めの御砂(きよめのおすな)
新居の玄関やベランダに使用すると良いでしょう。気になる方位にまいて清めてください。
・病気平癒守
方違神社は、疫病の大流行により崇神天皇(すじんてんのう)が素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀らせたことが創建の起源とされています。そのため、病気平癒にもご利益があります。
・旅行安全守
旅行安全守は、種類が豊富。お気に入りのお守りを選べば、厄を祓いつつ、楽しい気分で旅行ができるでしょう。
・交通安全守
交通安全守には、プレートタイプやお守り袋のタイプも。かわいらしいデザインもあるので、子どものランドセルに付けてあげるのも良さそうです。
もちろん、方違神社では御朱印もいただけます。受取場所は、社務所内にある受付カウンター。初穂料は300円です。
御朱印の左下に描かれている金の鶏は幸運を招く「幸鶏(さちかけ)の鈴」と呼ばれ、神功皇后が方除けのお祓いをしたときに埋めた「黄金の鶏」がモチーフ。ご利益が感じられる御朱印です。
・住所:大阪府堺市堺区北三国ヶ丘町2-2-1
・受付時間:9:00~16:00
・祈祷休日:平日の9日、19日、29日(土日祝と大安は無休)
<電車でのアクセス>
南海高野線「堺東」駅の北東口より徒歩約5分
JR「堺市」駅より徒歩約15分
<車でのアクセス>
阪神高速15号堺線「堺出口」より約5分
「大小路橋」交差点をUターンし、「中日橋」交差点を右折。東へ600m進む。
阪神高速4号湾岸線「大浜出口」より約10分
「大浜北町」交差点を左折し、「戎島町」交差点を右折。東へ2km進む。
<シャトルバスでのアクセス>
南海本線「堺」駅から南海高野線「堺東」駅までシャトルバスが運行しています。南海高野線「堺東」駅の北東口より徒歩約5分。
悪い方角からの影響を解消する「方違え(かたたがえ)」は、古来より大切にされてきた風習です。神秘的ともいえる方位のない清地を参拝すれば、方位、地相、家相の災いから守ってくれることでしょう。ぜひ一度、足を運んでみてください。