【blueliner】暮らしのなかで歌う、奏でる
ハワイアンカフェ PiliAloha
MA-A-NA
土塔庵
【インタビュー記事】
泉北を音楽があふれる街に。
Skylish(サカイリッシュ/上沼健二さん)×泉北ラップ(RAPWRAP/山里章悟さん〔章楽〕・辻田拓司さん)
泉北エリアで生まれ育った2組のアーティスト。それぞれが独自の活動をするが、「故郷を音楽のあふれる街にする」という思いは同じ。目指す街の姿、音楽の街・泉北の未来について語ってもらいました。
違っていてもそれがいい。多様な音楽で盛り上げたい。
― まずはみなさんの活動について教えてください。
上沼 〔Skylish〕として、街・自然をテーマにした曲を身近に演奏できるような活動をしています。公園や駅前でのパレードや、通行人のふろをして突然演奏するフラッシュモブもそう。ステージ演奏にとらわれない音楽隊を作る取り組みも行っています。
山里 僕たちは〔RAPWRAP〕として、HIPHOPなどの音楽、ストリートカルチャーを通じて街おこしをしています。泉北ラップもその取り組みのひとつで、音楽を通じて出会いのきっかけを作ったり、コミュニティーを豊かにするような活動を目指しています。
辻田 私は〔RAPWRAP〕の活動を地域に還元できるように、主な企画や運営を担当しています。
― 音楽で街を豊かにするという目的は同じですね。
上沼 そうですね。僕が指導するフィドルやバウロンといった民族楽器は珍しいけど懐かしいサウンド。そうした楽器も少しずつ溶け込むように広まれば。
山里 曲を作って発信していくこともそうですが、街中で音楽フェスをやったり、HIPHOPというジャンルやカルチャーを広めたいとも考えています。
辻田 これは新しい価値や文化を受け入れやすい、ニュータウンという泉北だからできることかと。
上沼 環境面でも泉北には多様性がありますよね。私は上神谷の棚田の景色が好きなのですが、風情あふれる旧村の景色が残りながらも遠くには都市的な町並みがナチュラルに溶け込む。この風景はニュータウンの中でも泉北特有なのでは…。そうした環境だからこそいろんな価値観を認め合うことができると思います。
― 柔軟な街・泉北だからこそできることがある?
山里 豊かな環境ではありますが、実は自由にできる場所が少ない。ストリートミュージシャンも昔に比べて減りましたしね。だからこそ、カルチャーを自由にする環境整備も大事だと考えています。グラフィティーも含めたアート、もちろん音楽も、さまざまなカルチャーが成熟できるような仕組みづくりですね。
上沼 それこそジャンルが違っても、互いを認めあって同じ空間を共有できる土台があるのが泉北。新旧の風景やコミュニティーが入り交じる街だからこそ、多様性をあわせ持ちながら発展していけると思うんです。
山里 音楽が街を活性化しながら、その音楽がチル(癒し)にもなる。なんでもやればよいわけではなくて、それぞれのジャンルで本物が生まれる。それが未来の泉北の音楽になればいいなと。そのためにできることをしていきたい。
辻田 そのためにも上沼さんと共になにかを仕掛けることができれば。ジャンルが異なるからこそ、お互いをリスペクトする泉北らしさを生み出せたら。
上沼 10年、20年かけて泉北の“らしさ”をもった、音楽の街をつくっていきたいですね。
【Skylish(サカイリッシュ)】
上沼健二/泉北ニュータウン赤坂台出身のパーカッション&フィドル奏者。堺でスタイリッシュなアコースティック民族音楽プロジェクト〔Skylish〕を運営し、イベント開催時にはフィドルやバウロン、カホンなどを団員と共に演奏して盛り上げる。団員は随時募集中。
【RAPWRAP(ラップラップ)】
山里章悟(章楽)・辻田拓司/「泉北をつむぐまちとわたしプロジェクト」に所属し、「ミュージック」「アート」「ワールドワイド」をテーマに活動する。泉北の魅力を表現したYouTubeでも公開中の〔泉北ラップ〕をはじめ、音楽イベントを随時企画。山里さんは〔サラムライ〕章楽としても活動。
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