はじめて高野山を訪れる方におすすめ、高野山観光 定番モデルコース
厳しい冬が終わり、高野山にも春の訪れが近づいています。これからの季節は桜やシャクナゲなどが古刹を華やかに彩り、春ならではの見どころも満載です。うららかな陽射しの中、訪れたい高野山とふもとのスポットをご紹介します。
高野山真言宗の総本山「金剛峯寺」はヤマザクラを中心とした桜が大伽藍の各所に植栽されていますが、とりわけ見事なのが山門手前の参道両側に咲くしだれ桜。高さ6メートルほどの木から垂れた枝一面を埋め尽くすようにピンク色の花が咲き誇り、重厚な山門に艶やかな彩りを添えます。
また、壇上伽藍には西行法師が植えたと伝わる「西行桜」や、平清盛と弘法大師が対面した場所にあったとされる「対面桜」も。名桜を巡って散策するのも春ならではの楽しみです。さらに、春の中旬からはシャクナゲの花が赤や白色に咲き乱れ、風雅な景色が心を和ませてくれます。
DATA
住所:和歌山県伊都郡高野町高野山132
参拝時間:8:30〜17:00(受付16:30まで)
TEL:0736-56-2011
アクセス:「高野山」駅からバス「金剛峯寺前」下車すぐ
※別途拝観料などが必要な場合もあり
詳しくはこちら:https://www.koyasan.or.jp/
建暦元(1211)年、北条政子が源頼朝の供養のため創建した禅定院が前身の「金剛三昧院」。春になれば、境内にしだれ桜などが華やかに花を咲かせ、国宝の多宝塔の向かいには桃色のぽってりとした花姿が可憐なハナカイドウも見られます。
また、関西屈指の樹勢と美しさを誇り、天然記念物にも指定されるシャクナゲも必見。5月上旬になれば、深紅や淡紅色の美しい花々が無数に咲き誇り、境内を染め上げます。
DATA
住所:和歌山県伊都郡高野町高野山425
参拝時間:8:00〜17:00
TEL:0736-56-3838
アクセス:「高野山」駅からバス「千手院橋」下車 徒歩約5分
※別途拝観料などが必要な場合もあり
詳しくはこちら:http://www.kongosanmaiin.or.jp
弘法大師により創建され、高野山では金剛峯寺に次ぐ規模を誇る「清浄心院」。門をくぐった先にある「傘桜」は、満開時の形が傘に似ていることからこの名がついたといわれる高野山一とも名高い名桜です。
その名の由来は、豊臣秀吉が母の三回忌法要を高野山で執り行った際に清浄心院で花見を催し、この桜を歌に詠んだことからだそう。秀吉も魅せられた桜は、老いてもなお凛とたたずみ、生命の息吹を感じさせます。
〈4月のイベント〉
●4月20日(水) 廿日大師御開帳
承和2(835)年3月20日、入定を明日に控えた高祖弘法大師により彫刻され、現在は秘仏とされる御本尊の廿日大師像。毎年、本尊の縁日(現在は4月20日)に御開帳され、盛大な法要が営まれる。
●4月18日(月)〜20日(水) 家門繁栄・商売繁盛祈願祭
各日13時から鳳凰奏殿にて住職による護摩祈願を開催。
DATA
住所:和歌山県伊都郡高野町高野山566
参拝時間:9:00〜17:00
TEL:0736-56-2006
アクセス:「高野山」駅からバス「一の橋」下車すぐ
※別途拝観料などが必要な場合もあり
詳しくはこちら:https://shojoshinin.jp/
平安初期に弘法大師の高弟、真然大徳(しんぜんだいとく)により開基された「西南院」。春になると山門前や境内に淡いピンク色のしだれ山桜が咲きはじめ、その後はシャクナゲが見頃を迎えるなど、春の花のリレーが目を楽しませてくれます。
境内には作庭家・重森三玲による広大な石庭や、その庭園を望めるカフェもあり、高野山散策の小休止にもぴったり。ほのかにサクランボの香りがする桜色の「さくらソーダ」なども楽しめ、五感で春を満喫できます。
DATA
住所:和歌山県伊都郡高野町高野山249
参拝時間:9:00〜20:00
TEL:0736-56-2421
アクセス:「高野山」駅からバス「大門」下車すぐ
※別途拝観料などが必要な場合もあり
詳しくはこちら:https://sainanin.com
弘法大師の母公の寺として知られる「慈尊院」は、女人高野と呼ばれ、古くから女性に深く親しまれてきました。山門では両手を広げたような見事な枝ぶりの桜が優雅に咲き、参拝客を出迎えてくれます。
築地塀といわれる和歌山県一の古さと壁の厚さを誇る土塀に薄桃色の桜の花が映え、風雅な趣を味わえるのもこの寺院ならでは。また、境内ではしだれ桜も見られ、県指定有形文化財の多宝塔ともに風情ある光景が楽しめます。
DATA
住所:和歌山県伊都郡九度山町慈尊院832
参拝時間:8:00〜17:00
TEL:0736-54-2214
アクセス:「九度山」駅から徒歩約20分
詳しくはこちら:http://jison-in.org
地元の人々と南海電鉄がともに桜の植樹を行い、景観保全に取り組んできた学文路~九度山駅間の桜並木。3月下旬〜4月初旬にかけて約330メートルにわたってソメイヨシノ29本が咲き誇り、華やかな景色を楽しむことができます。
桜並木の横を颯爽と駆け抜ける電車との共演や、電車の車窓に大接近する満開の桜など、この場所ならではの美しい情景が楽しめます。のどかな春の景色を満喫しながら、心地よい電車の旅を。
〈「こうや花鉄道」学文路駅~九度山駅間「桜並木」期間限定ライトアップ!〉
「こうや花鉄道」エリア最大の花スポットである、学文路駅~九度山駅間の「桜並木」を、3月25日(金)~4月7日(木)まで期間限定でライトアップします! 夜空に彩られた幻想的な夜桜を、是非、お楽しみください。
詳しくはこちら:https://otent-nankai.jp/category/event/220314_sakura-kudoyama-kamuro_689
DATA
住所:和歌山県橋本市学文路〜伊都郡九度山町九度山周辺
アクセス:「学文路」駅〜「九度山」駅
九度山駅構内にある、おむすび屋さん。地元・九度山産のお米を使い、昔ながらのかまどで炊いたおむすびが人気。ふっくら艶やかなごはんを一つ一つ丁寧に握ったおむすびは、ほどよく粒感があり、お米の甘さがしっかり味わえます。
金山寺味噌や梅干し、しらすなど和歌山の恵みが具材となった、バラエティ豊かなメニューも魅力。お店の隣には九度山のまちが見渡せるウッドデッキがあり、天気のいい日に春の風を感じながら食べるのもオススメ。
DATA
おむすびスタンド「くど」
住所:和歌山県伊都郡九度山町九度山123-2 南海電鉄九度山駅構内
営業時間:9:00〜16:00 ※完売次第終了
定休日:月曜日(祝日の場合は営業、翌日休) ※休業日はWEBサイトでご確認ください。
TEL:0736-20-7553
アクセス:「九度山」駅構内
詳しくはこちら :https://kudo-kudoyama.weebly.com
地元・九度山で愛され続ける柿の葉寿司の専門店。しっかりと脂の乗った寒鯖をオリジナルの甘めの酢でほどよく〆た「鯖」をはじめ、鮭や鯛、椎茸の4つの味が勢ぞろい。粒感がしっかり残った酢飯とのバランスも抜群です。
保存料を一切使用せず、すっきりとした味わいは、お花見のお供にもぴったり。店内では柿の葉寿司と鯛釜飯がセットになったランチもご用意しています。
DATA
九和楽
住所:和歌山県伊都郡九度山町九度山1353
営業時間:8:00〜売り切れまで
定休日:月曜日(祝日の場合は営業、翌日休)
TEL:0736-54-2600
アクセス:「九度山」駅から徒歩約6分
詳しくはこちら:https://kuwaraku.jp
皇室関係者や金剛峯寺などの御用達を務める高野山料理の名店。寺院の行事食でもある振舞料理の伝統を守った本膳形式の精進料理が味わえます。
昆布をベースにかんぴょうや椎茸などから取った精進だしで味付けされた料理は旬の素材の旨みが引き出され、どれも滋味深いおいしさ。春はたらの芽やこごみなどの山菜も登場し、和歌山の四季折々の食材がお膳の上で彩り豊かに広がります。
DATA
高野山料理 花菱
住所:和歌山県伊都郡高野町高野山769
営業時間:11:00〜18:00(18時以降は要予約)
定休日:不定休 ※休業日はWEBサイトでご確認ください。
TEL:0736-56-2236
アクセス:「高野山」駅からバス「千手院橋」下車すぐ
詳しくはこちら:https://www.hanabishi-web.jp/
創業100余年の老舗の胡麻豆腐専門店。白胡麻と吉野本葛、高野山の湧き水だけというシンプルな材料で早朝から仕込む一品は、もっちりと弾力があり、濃厚でみずみずしい胡麻の風味と香りが格別です。
鮮度にこだわり、保存料や凝固剤は一切使用していないため、持ち帰りの場合は保冷バッグのご用意を。店内ではできたての胡麻豆腐も味わえ、週末・祝日限定で提供される「抹茶胡麻豆腐」は、抹茶が上品に香り、春らしいおいしさが堪能できます。
DATA
胡麻豆腐 濱田屋
住所:和歌山県伊都郡高野町高野山444
営業時間:9:00〜17:00 ※売り切れ次第終了
定休日:不定休
TEL:0736-56-2343
アクセス:「高野山」駅からバス「小田原通り」下車 徒歩約3分
詳しくはこちら:http://koyasan-hamadaya.com
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の放映が始まったことから注目を集めている鎌倉時代。本展では鎌倉時代に関わる文化財を展示し、同時代の高野山を紹介します。
見どころは、約80年ぶりに再発見された「承久記絵巻(龍光院蔵)」。鎌倉幕府と朝廷が戦い、日本史上有数の大事件ともいわれる「承久の乱」を描いた現存唯一の絵巻をはじめ、「宝簡集33『源頼朝下文』(金剛峯寺蔵)」といった国宝などが展示されます。
DATA
開催日:前期 2022年4月16日(土)〜5月29日(日)、後期 2022年5月31日(火)〜7月10日(日)
開催時間:4月 8:30~17:00、5~7月 8:30〜17:30(入館は閉館の30分前まで)
休館日:無休
会場:高野山霊宝館(和歌山県伊都郡高野町高野山306)
TEL:0736-56-2029
アクセス:「高野山」駅からバス「霊宝館前」下車すぐ
拝観料:一般1300円、高校生・大学生800円(※学生証提示必要)、小学生・中学生600円
高野山の法会の中でも最も起源が古く、重要な法会とされる大曼荼羅供(だいまんだらく)。金剛・胎蔵両曼荼羅(こんごう・たいぞうりょうまんだら)を供養し、生きとし生けるものすべてに功徳を施すことを目的とした法会です。
当日は塔頭寺院住職が金襴の衲衣(のうえ)と呼ばれるきらびやかな袈裟を身にまとい、法螺貝や鉢などの音とともに声明を唱えながら大会堂から金堂までを練り歩くという、年中行事の中でも最も絢爛な光景が繰り広げられます。
DATA
開催日:2022年4月10日(日)
開催時間:9:00〜
会場:総本山金剛峯寺 壇上伽藍金堂(和歌山県伊都郡高野町高野山152)
TEL:0736-56-2011(高野山真言宗 総本山金剛峯寺)
アクセス:「高野山」駅からバス「金剛峯寺前」下車すぐ
※別途拝観料などが必要な場合もあり
※ 掲載情報は施設・店舗の都合により変更する場合がございます。お出かけの際は施設・店舗へご確認の上お出かけいただきますようお願いいたします。