高野山の年中行事まとめ
世界遺産に登録され、世界中から訪れる人々を魅了する天空の聖地・高野山。初めて訪れる方や、おトクに巡りたい方に向けて、高野山の王道コースやアクセス方法を詳しくご紹介。
特急こうやに乗れば、快適に道中の鉄道旅も楽しめます。
さらに、高野山内で使えるおトクな「高野山・世界遺産デジタルきっぷ」の特典内容も併せてご紹介。このきっぷをフル活用して、高野山の魅力を存分に体感しましょう!
ずっと訪れたかった聖地・高野山へ、今回は「高野山・世界遺産デジタルきっぷ」を使って出かけました。
「高野山・世界遺産デジタルきっぷ」は、①電車往復 ②高野山内のバスが2日間乗り放題③9施設(2025年4月からは11施設)で利用可能なクーポンがセットになったおトクなデジタルきっぷ。
南海なんば駅から利用すると、料金は大人が通常4,500円→3,140円と、1,360円もお得!また、特急こうやの特急券付ききっぷもあり、こちらは通常5,290円→3,690円と、1,600円もお得に。せっかくなら旅気分を満喫したいと、特急券付きのきっぷで出発しました!
スマホで、「南海デジタルきっぷ」サイトを開いて、「高野山・世界遺産デジタルきっぷ」を購入するだけと楽チンです。(※購入には、アップル、Gmail、メール、minapitaなどでサインインが必要) ただ、要注意なのは購入日の翌日からの使用になるので、前日までに購入するのを忘れずに。
「高野山・世界遺産デジタルきっぷ」の購入ページはこちら
「高野山・世界遺産デジタルきっぷ」の利用は2日間有効なので、日帰りはもちろん、高野山に宿泊して1泊2日で回ることもできます。
使用時はスマホ画面でQRコードを提示して利用します。南海なんば駅ではQRコード対応改札口から構内へ。スマホで事前購入できるので、窓口に並ぶ必要もないのがいいですね!
今回は南海なんば駅〜極楽橋駅を走る「特急こうや」に乗車し、鉄道旅も満喫することに。紅白の車体カラーが目を引く特急は、車内もゆったりとした雰囲気です。
大きな車窓からは外の景色も眺められ、高野山に近づくにつれて緑豊かな風景が広がります。移動時間ものんびりと旅気分を満喫できるのは特急ならでは!
極楽橋駅に到着し、ここから高野山ケーブルカーに乗り換え、山上の高野山駅へ。極楽橋駅のケーブルカー側に行くと縁起物の「宝来天井絵」が出迎えてくれ、まさに極楽浄土な空間。他にもさまざまな意匠が施されていて見応えがあります。
高野山駅に到着。ここからは南海りんかんバスに乗り込み、高野山の各スポットを巡ります。「高野山・世界遺産デジタルきっぷ」なら、高野山内のバスが2日間乗り放題なので、いちいちバス料金の心配をする必要もナシ!
降りる時は運転手さんに「高野山山内バス2日間フリーきっぷ」のスマホ画面を見せるだけでOKです。
高野山を訪れたなら、必ず訪れたいのが、「金剛峯寺」「奥之院」「壇上伽藍」。この3カ所をめぐるのが高野山参詣の王道コースです。
最初に立ち寄ったのは金剛峯寺。高野山真言宗の総本山になります。
中に入ると、たくさんの広間に趣の異なる襖絵があり、見応えたっぷり。また、歴史ある建築や国内最大級の石庭「蟠龍庭(ばんりゅうてい)」など、静かな空間を味わいながら拝観が楽しめます。
大広間と持仏間。襖に描かれた「群鶴(ぐんかく)図」は、斎藤等室の筆と伝えられる
別殿の西側は守屋多々志画伯による四季の花鳥を描いた襖絵が並びます。満開の桜の襖絵は春に見るにはぴったり!
新別殿では日本画家・福王子一彦氏が弘法大師空海の誕生1250年を記念して奉納した襖絵「月星花」が2024年から公開されています。群青色を基調に月や花などの自然を描き、仏教の輪廻転生や季節の移り変わりを表現したものだそう。
総金箔押しの壁や折上式格天井が見事な「書院上段の間」は、天皇・上皇の応接間として使用されていました。
石庭として国内では最大級の面積を誇る「蟠龍庭」も見どころ。
DATA:
参拝時間:8:30〜17:00(受付16:30まで)
拝観料:中学生以上1,000円、小学生300円
住所:和歌山県伊都郡高野町高野山132
TEL:0736-56-2011
次の目的地である奥之院へ向かう前に「天風てらす」に立ち寄り。「高野山山内バス2日間フリーきっぷ」があるのでバス代を気にせず、山内を巡れるのがうれしいポイントです。
お店はバス停「玉川通り」を下車してすぐ
天風てらすは、高野山をはじめ和歌山の魅力を、食や体験を通して知ることができる複合施設。カフェとショップ、ワークスペースがあり、2階のカフェでは高野山麓で作られた新鮮野菜や地元産にこだわった料理やスイーツが楽しめます。
ベジタリアンフードも豊富で、おすすめは「天風てらす特製米粉バンズのクラフトバーガーセット(大豆ミート/ビーフ 各2,200円)」。米粉バンズや金山寺味噌を使った豆乳マヨソースを使用し、パテはヘルシーな大豆ミートかボリュームたっぷりのビーフかを選べます。
ドリンクは「アート付きカフェラテ(660円)」を注文。根本大塔やお大師さまの絵柄など高野山らしいデザインにほっこり。
1階はショップになっており、高野槙を使用したオリジナル石鹸や入浴剤をはじめ、高野山・和歌山の特産品が購入できます。
動物性食材を使わず、やさしい甘みに仕上げた生クリーム大福「高野ムゥ」200円をはじめ、みかんジュースやチョコレートなど和歌山の名産品が豊富に揃う
「高野山・世界遺産デジタルきっぷ」を呈示すると、おみやげ2,000円以上お買い上げで粗品を進呈!ぜひご活用ください。
DATA:
営業時間:11:00〜16:00(ランチは14:00LO、カフェは16:00LO)、火曜休(祝日の場合は営業)
住所:和歌山県伊都郡高野町高野山53-3
TEL:0736-25-6012
弘法大師空海が永遠の瞑想をされている御廟がある奥之院。樹齢1000年もの杉木立に囲まれた参道を歩けば、戦国大名から現代の実業家まで20万基以上の墓石や供養塔が立ち並び、まさに聖域と呼ぶにふさわしい静謐な雰囲気に包まれています。
正式な参拝は御廟手前の一の橋から。橋の先には、弘法大師空海が入定しているという御廟が。
奥之院にきたらゲットしたいのが「千枚通」。加持祈祷をした和紙で作られた飲み札で、水に浮かべて飲むことでご利益があるとか。また、大黒天の御影図も参詣記念にぜひ!
なお、奥之院の御朱印は御供所で授与していただけます。
DATA:
参拝時間:燈籠堂6:00〜17:00(受付8:30〜17:00)、御供所8:00〜17:00
住所:和歌山県伊都郡高野町高野山550
TEL:0736-56-2011
奥之院からバスに乗り、金剛峯寺近くにある珠数屋四郎兵衛へ。珠数屋四郎兵衛は正徳2年(1712)の創業以来、珠数や仏具を専門としてきた老舗です。
お店はバス停「千手院橋東・西」を下車してすぐ
「珠数は水晶などの天然石、白檀や菩提樹など、素材やカラーも幅広く取り揃えています。参詣前にお気に入りを探されたり、成人式や就職などご家族へのプレゼントに購入されたりする方が多いですね」と専務取締役の平田壮吉さん。価格も3,000円前後〜と、お手頃なものも揃うのが魅力です。
また、気軽に身に付けられるブレスレット型の腕輪念珠も種類豊富で人気があるそう。店内にはお菓子など高野山の名産品もあり、高野山参詣の際はぜひ訪れたいお店です。
お店オリジナルの腕輪念珠も販売。(左)根本大塔を塗り替えた際の朱色塗料で主玉を塗装した「根本大塔朱塗腕輪」1,260円、(右)「高野山」の文字入りで、高野槙の木目が美しい「高野槙腕輪」1,600円
左から、仏教の三大聖樹とされる星月菩提樹と瑠璃石で仕上げた「星月菩提樹 平 尺三 瑠璃」30,500円、香木の白檀を使用した「白檀 八寸丸玉」12,540円、グレー色の虎眼石が好評な「グレー虎眼石」12,900円、女性らしいピンク色のトルマリンを使った「水晶7mmトルマリン」10,000円
「高野山・世界遺産デジタルきっぷ」のご呈示で、おみやげが1割引に(一部対象外商品あり)!ぜひご活用ください。
DATA:
営業時間:9:00〜17:00、無休
住所:和歌山県伊都郡高野町高野山771
TEL:0736-56-2121
さまざまなスポットを巡った後は、高野山デジタルミュージアム内にある「高野山café雫」で小休憩。
お店はバス停「金剛峯寺前」下車徒歩約3分
金剛峯寺の正面にあるため、参詣客にも人気のカフェでは、猿田彦珈琲プロデュースの限定スペシャルティコーヒーや地域ゆかりの食材を使った精進カレー、スイーツのラインナップ。
おすすめメニューは、「自分で作るこうやくん最中(680円)」。こうやくんを型取った最中皮にあんこやアイスなどをトッピングして自分好みの味を楽しめます。
ドリンクメニューには、上品な味わいの「高野山ブレンド(550円〜)」や「和歌山みかんジュース(550円~)」なども。
店内では、お土産にも最適な高野山ブレンドコーヒーや高野山精進カレーも販売。
また、併設のVRシアター(鑑賞料:高校生以上1,000円、中学生以下500円)では高野山の歴史・文化を五感で体感できます。
「高野山・世界遺産デジタルきっぷ」のご呈示で、カフェのドリンク類(アルコールを除く)が100円引!また、VRシアター鑑賞券も200円引きに!ぜひご活用ください。
DATA:
営業時間:11:00〜16:00(土曜・日祝&8・10・11月は10:00〜17:00、カフェのラストオーダーは各1時間前)、無休(冬季は不定休)
住所:和歌山県伊都郡高野町高野山360
TEL:0736-26-8571
そして、最後に訪れた壇上伽藍は、高野山において奥之院と並ぶ二大聖地で、弘法大師空海が高野山を開山した際に最初に開拓したと伝わるところ。
この場所は密教の世界を表す胎蔵界曼荼羅を象徴していて、参詣の際は時計回りに進むことが推奨されているそうです。
まずは中門から。承和14年(847年)に弘法大師空海の構想に従って建立。その後7度の焼失を経て、高野山開創1200年の2015年に172年ぶりに復興しました。
中門には四天王像が立ち、伽藍全域を守護しています。写真の増長天を制作したのは現代の大仏師・松本明慶さん。胸のトンボの意匠は「断じて悪を許さない。後へ引かない」ということを前にしか飛ばないトンボで表しているとか。
続いて金堂へ。高野山の総本堂として重要な役割を果たしてきた、歴史ある建造物です。
壇上伽藍の中でも特に見逃せないのが、鮮やかな朱色が美しい根本大塔。高野山のシンボルとしてそびえ立つ姿は圧巻です。
「高野山・世界遺産デジタルきっぷ」のご呈示で、根本大塔・金堂の拝観料が2割引!(2025年4月からは金剛峯寺も!)ぜひご活用ください。
DATA:
拝観時間:8:30〜17:00(受付は16:30まで)、無休。
拝観料:根本大塔・金堂/中学生以上500円
住所:和歌山県伊都郡高野町高野山142
TEL:伽藍御供所0736-56-3215
高野山のおでかけには、「高野山・世界遺産デジタルきっぷ」がとってもベンリ!発売駅から高野山駅までの往復乗車券に加えて、高野山内の南海りんかんバス2日フリー乗車券がセットになったおトクなきっぷです。
また、拝観施設やお土産、飲食店で使用できる割引サービス券、さらに粗品の進呈も! この週末はスマホ片手に、高野山の旅を気軽に楽しんでみませんか?
※ 掲載情報は施設・店舗の都合により変更する場合がございます。お出かけの際は施設・店舗へご確認の上お出かけいただきますようお願いいたします。
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