冬の高野山観光で幻想的な景色を楽しむ!雪遊びやスキーもできる?
弘法大師によって開かれた真言密教の聖地「高野山」では、1年を通してさまざまな行事が催されています。本記事では、2024年の高野山の年中行事をまとめました。合わせてアクセス情報もお伝えしますので、ぜひおでかけください。
弘法大師が高野山に入定した旧暦の3月21日に執り行われるのが「旧正御影供(きゅうしょうみえく)」です。
「御逮夜(おたいや)」と呼ばれる前日の夜には、伽藍全体が参拝者らの手によって、花とろうそくで飾られます。御逮夜では、午後6時半より伽藍御影堂付近で御詠歌・舞踊の奉納があり、午後7時から「御逮夜法会」が行われ、年に一度、この日に限り、参拝者は御影堂内にてお弘法大師と諸弟子を奉拝できます。
旧正御影供当日は、午前9時より奥之院燈籠堂で御影供の法会が、午後1時より御影堂にて御影供の法会が、それぞれ開催されます。山内の住職は、法印御房とともに金剛峯寺から御影堂までの道のりを行道。どちらの法会にも法印御房が出席し、裏千家による献茶や華道高野山による献華が行われます。
なお、2024年の旧正御影供は4月29日(御逮夜は4月28日)に執り行われます。
毎年5月3日~5日にかけて執り行われる「春季胎蔵界結縁潅頂(しゅんきたいぞうかいけちえんかんじょう)」は、曼荼羅に花を投じて仏様との縁を結び(結縁)、阿闍梨様から大日如来の智慧の水を注いでもらい(潅頂)、仏の心と智慧を開く儀式です。
初日に行われる「庭儀結縁潅頂三昧耶戒」では、僧俗を問わず、参加者は誰でも胎蔵の諸仏と縁を結ぶことができます。特に持ち物は必要ありませんが、数珠や袈裟があれば持参してください。印と真言を受け、花を曼荼羅に投じれば仏縁が結ばれますので、続いて如来の智慧の水を受けましょう。煩悩の闇から解放され、導かれます。
ちなみに、胎蔵界は大日経系思想を根本として、菩提心と理性を育むことを目的としています。
「宗祖降誕会・高野山青葉まつり」は、弘法大師の誕生を祝うお祭りです。弘法大師が生まれたとされる6月15日に毎年行われています。「宗祖降誕会」の歴史は古く、安永7年(1778年)年に書かれた『金剛峯寺年中行事』に初めて登場し、当時は金堂にて執行されていたと記されています。
高野山あげてのお祭りで、参道では「青葉まつり」が盛大に行われます。午後からは弘法大師の木像を乗せた御堂を引く「花御堂渡御」が見られ、日本各地から訪れる踊りや太鼓の団体が加わり、メインストリートを華やかにパレードします。
毎年8月13日に行われる萬燈供養会(まんどうくようえ)「ろうそく祭り」とは、先祖をはじめ奥之院に眠るすべての御霊を供養するお祭りです。参拝者によって一の橋から奥之院までの聖域約2キロメートルの参道を、約10万本のろうそくの光で灯します。
その光景は幻想的で、漆黒の闇にきらめく灯りの線は、まさに高野山の夏の風物詩。参拝者は先祖に思いを馳せ、お盆の送り火としています。
春の「春季胎蔵界結縁潅頂」が、秋には「秋季金剛界結縁潅頂(しゅうきこんごうかいけちえんかんじょう)」として毎年10月1日~3日に執り行われます。春季胎蔵界結縁潅頂と同じく、曼荼羅に花を投じて仏様との縁を結び(結縁)、阿闍梨様から大日如来の智慧の水を注いでもらい(潅頂)、仏の心と智慧を開く儀式で、初日の「庭儀結縁潅頂三昧耶戒」では、誰でも諸仏と縁を結ぶことができます。
胎蔵界は大日経系思想を根本として菩提心と理性を育みますが、金剛界は金剛頂経系思想を根本として菩提心と仏の智慧を示します。春季胎蔵界結縁潅頂と秋季金剛界結縁潅頂を通じて仏様のありがたさを感じ、大慈悲の心を育てましょう。
毎年2月3日の「節分会(せつぶんえ)」では、根本大塔内陣において星供曼荼羅を奉祠されます。
北斗七星・十二宮・九曜二十八宿の星をまつることで、除災招福・福寿増長を祈念します。
「高野の火まつり」は、高野山に春の訪れを告げる恒例行事です。金剛峯寺の広場には杉やひのきで組んだ高さ約1.7メートルの護摩壇が設けられ、その壇前では山伏がほら貝を吹き鳴らしたり弓矢を四方に放ったりして、山開きの儀式が執り行われます。
その後、護摩壇に火がつけられると、願い事が書かれた護摩木が古いお札などと一緒に次々と投げ入れられ、お経を読む声が響く中、1年の家内安全や厄よけなどを祈念します。
2024年の高野の火まつりは3月3日に開催されます。
3月21日は弘法大師が高野山に入定した日ですが、旧暦の「旧正御影供」ではなく、新暦でも「正御影供(しょうみえく)」が毎年執り行われます。
御影供は、弘法大師が高野山に入定して76年目の延喜10年(910年)3月21日、京都東寺の「潅頂院(かんじょういん)」にて観賢僧正(かんげんそうじょう)によって始められたといわれています。高野山では、久安4年(1148年)3月21日に金剛・胎蔵の両秘法を修法して報恩を捧げたと伝わっています。
現在の御影供は、寶龜院(ほうきいん)から金剛峯寺へ従者とともに「御衣」を唐櫃にて奉持することから始まります。金剛峯寺の重役が受け入れた御衣は持仏間の前に置かれ、御法楽が行われた後、執行代によって目録と照合。その後、奥之院に運ばれると、燈籠堂正面に唐櫃を安置し、ただちに執行代が供養のために修法を行います。
さらに当日9時からは本番の「正御影供」を執行。供養された御衣は再び従者とともに今度は御影堂へ移され、内々陣に安置されます。この御衣は1年間供養され、来年の法印御房が着用することになっています。
住所:和歌山県伊都郡高野町高野山132
電車でのアクセス(おでかけは電車がおすすめ!):
高野線「極楽橋」駅下車後、南海高野山ケーブルで「高野山」駅へ
高野山へは「高野山・世界遺産デジタルきっぷ」がおすすめ!
電車往復乗車券+高野山内バスフリー2日乗車券がセットになって、約3割引きでご購入いただけます。
また、高野山内の施設で利用可能なクーポンも!
前日までであれば、窓口に並ぶ必要もなく、スマートフォンで購入することができます!
高野山へのおでかけを検討している方は活用しましょう。
「高野山・世界遺産デジタルきっぷ」の詳細はこちら
車でのアクセス:
阪神高速4号湾岸線→りんくうJCT→関西空港自動車道→泉佐野JCT→阪和自動車道→京奈和自動車道→かつらぎ西I.C→県道125号→国道480号→高野山
阪神高速14号松原線→松原JCT→阪和自動車道(均一区間)→高速岸和田和泉I.C→ 府道230号→国道480号→高野山
駐車場情報:
高野山内に複数あり
今回は、2024年の高野山の年中行事をまとめました。真言密教の聖地・高野山では、1年を通して行事が満載です。気になる行事があれば、ぜひ足を運んでみてください。
※ 掲載情報は施設・店舗の都合により変更する場合がございます。お出かけの際は施設・店舗へご確認の上お出かけいただきますようお願いいたします。