泉北、旅しトク? | 大阪・和歌山のおでかけ情報otent(おてんと)
「多治速比売神社(たじはやひめじんじゃ)」は、タジハヤヒメノミコトなどを御祭神とする歴史ある神社です。色鮮やかな本殿やだんじりを楽しめる例大祭など見どころが満載。今回は、そんな多治速比売神社のおすすめ情報やアクセス情報をご紹介します。
1,400本もの梅林で有名な「荒山(こうぜん)公園」に隣接している「多治速比売神社」。天文10年(1541年)に再建された本殿には、龍・雲・波・蟷螂(カマキリ)・海藻・貝類などたくさんの彫刻・彩色が施され、建物への彫刻技術が発展した安土桃山時代の建築様式を知ることのできる貴重な史料の一つになっています。境内では、桜や梅、新緑、紅葉など、季節ごとに美しい景色を楽しめます。
「多治速比売神社」の主祭神です。タジハヤヒメノミコトは女神であることから、安産や縁結びなどの神様として信仰を集めています。
イザナギ命の禊によって生まれた三貴子の一神で、「多治速比売神社」の本殿に祀られています。神名(建速須佐之男命)の「建」と「速」はどちらも「勇猛」を意味し、「スサ」は荒ぶる、すさまじいに通じることから勇猛な神といわれることも。
さまざまな神格を持ち、防災防疫の神、木の神のほか、日本で初めて和歌を詠んだと伝えられていることから、歌人の神様ともされます。
菅原道真も同様に本殿で祀られています。平安時代に学問や和歌、政治とさまざま分野で活躍し、のちに「学問の神様」として信仰されるように。その能力と文才により平安時代の宮廷で重用されましたが、晩年は太宰府に左遷されるなど波乱の生涯を送りました。
多治速比売神社の本殿は三間社入母屋造で、正面には千鳥破風(ちどりはふ)と大きな向拝があり、軒唐破風(のきからはふ)がついています。
向拝の柱上部中央にある蟇股(かえるまた)には龍・雲・波が、左右の蟇股には表面に牡丹・唐獅子、裏面に雲・宝珠が彫られています。また、内法長押(うちのりなげし)正面中央の蟇股には桐、右には鯱、左には山茶花・松・幣が、北と南の側面には鯉・松・滝・雲の彫りも。
向拝の手挟(たばさみ)は、左右それぞれ2つの透かし彫りがあり、向かって右側には芭蕉に蟷螂(かまきり)と水に蓮、向かって左側は海藻と貝類、水に花菖蒲が彫られています。
なお、本殿を見学したい方は、事前予約が必要になるのでご注意ください。
大阪府南部の泉州地域では9月半ばに開催される岸和田だんじり祭をはじめ、地域のあちこちでだんじりの御囃子や掛け声が響き渡ります。
多治速比売神社への宮入は、10月5日に近い日曜日に行われ、各地域のだんじり5台と子供御輿だんじり2台の計7台が境内でお祓いを受けたあと、街中を勇壮に曳き回されます。
・住所
大阪府堺市南区宮山台2-3-1
・電車でのアクセス(おでかけは電車がおすすめ!)
泉北線「泉ケ丘」駅からバス「宮山台2丁」下車すぐ
・車でのアクセス
阪和自動車道「堺IC」から約3分
阪神高速4号湾岸線「助松JCT」より堺泉北有料道路「太平寺出口」から約5分
・駐車場情報
約80台
今回は、多治速比売神社についてご紹介しました。ご利益を授かるために訪れるもよし、季節ごとの景色を楽しみながら境内をお散歩するのもよし。今度のお休みは、多治速比売神社に足を運んでみてはいかがでしょうか。
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