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【グレーターミナミTRAIN】高野線、地域の味と人の営み、自分再発見の旅

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9月27日(土)に運行する、南大阪の魅力を食で巡るイベント列車「グレーターミナミTRAIN」。今回は高野線を走る「あまもん列車~Koya Reset Gastronomy~」で楽しめる、果物王国・南河内で育った果物を使ったスイーツやフルーツティーをご紹介します。さらに、高野線の旅で訪れたい弘法大師ゆかりの名刹もご案内。なんばから南河内、高野山へと続く“祈りの山”を舞台に、地域の味と人の営みの中で自分再発見の旅にいざないます。

目次

グレーターミナミTRAIN あまもん列車~Koya Reset Gastronomy~



「グレーターミナミTRAIN」は南大阪の魅力を食で巡るイベント列車。高野線を走る「あまもん列車~Koya Reset Gastronomy~」では、なんばから南河内、高野山へと続く“祈りの山”を舞台に、「身体をととのえ、心を癒す(reset)」という知恵と工夫に満ちた食文化を楽しむことができます。
車内では、大阪府内最大の果物産地・南河内エリアの果物を使用したスイーツや甘い卵料理など、“あま(甘い)もん(もの)”をご提供。そのほか、和菓子職人によるトークショーや事前予約必須の沿線の季節の果物を使ったフルーツ大福づくり体験も実施します。


イベント概要

グレーターミナミTRAIN「あまもん列車」
運 行 日 :2025年9月27日(土)

ル ー ト :なんば駅~林間田園都市駅~なんば駅

詳細はこちら


ご好評につき、予約受付終了となりました。

沿線の豊かな四季を感じさせる、弾ける果実の「フルーツ大福」

御菓子司 吉乃屋 松原


四半世紀にわたり松原の地とともに歩み続けてきた和菓子の名店「御菓子司 吉乃屋 松原」。地元の人々に愛されるその理由は、丁寧に選び抜かれた素材、口溶けの良さ、そしてなにより職人・中西信治さんの温かな人柄にあります。数々の和菓子コンテストで受賞歴を重ねるほか、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の和菓子監修を務めた実績をもち、その技と心は全国に知られる存在です。現在は大阪・関西万博でも松原を代表し、和菓子の魅力を広げています。ひと口で心を満たす「吉乃屋」の和菓子には、職人の矜持と地域への深い愛情が詰まっています。


ジューシーな果実の酸味と自家製餡の甘味がベストマッチ

ジューシーな果実の酸味と自家製餡の甘味がベストマッチ


一菓一笑をモットーにおいしい和菓子を作り続ける中西さん

一菓一笑をモットーにおいしい和菓子を作り続ける中西さん


「一菓一笑(いっかいちえ)」。一つのお菓子で一つの笑顔を届けたい。これが、中西さんが掲げる菓子づくりの信念。お客さま一人一人に届ける想いです。
「自家製の餡は和菓子屋の命。産地まで出向いて素材に向き合い、口どけや後味にいたるまでのバランスを考えて完璧な調和を目指します。」特に人気なのが、旬の果実をまるごと包んだ「フルーツ大福」。イチゴ、メロン、マンゴーなど、季節ごとの果実と餡、羽二重餅が織りなす絶妙な一体感が、至福の瞬間を生み出します。
今回の「あまもん列車」では、高野線沿いの果実を使って、中西さん直伝「季節のフルーツ大福づくり体験」ができます。(別途事前予約必須)この季節を代表するのは、みずみずしくて芳醇な特産品の宝石ともいえる「マスカット」。ただ美味しい和菓子を食べるだけではなく、自らの手で生み出す喜びと、その過程で触れる奥深い日本の和菓子文化。ほかでは味わえない特別な魅力に溢れています。


焼き菓子から和三盆ぷりん、季節菓子まで手土産にもおすすめの逸品ぞろい

焼き菓子から和三盆ぷりん、季節菓子まで手土産にもおすすめの逸品ぞろい


伝統を守りつつも新しい発想で新商品を開発。地元にちなんだ和菓子も人気

伝統を守りつつも新しい発想で新商品を開発。地元にちなんだ和菓子も人気


御菓子司 吉乃屋 松原

住  所:大阪府松原市阿保3-1-27(三国ヶ丘駅からタクシーで約20分)

電話番号:072-335-0046

営業時間:9:00〜18:00

定 休 日 :水曜日

HP:https://www.yoshinoya-matsubara.com

果物と野菜のプロが営むカフェ 四季の恵みを五感で味わう

はつが野テラス
はつが野テラス


閑静な住宅街の一角にある「はつが野テラス」は、創業50年の「青果にしだ」が手掛けるカフェです。果物と野菜のプロが営む店だからこそ、季節ごとのおいしい瞬間を逃さず一皿に仕立てます。
店内は中央のパティオを囲むコの字型の造り。木の温もりあふれるインテリアと高い天井、大きな窓からは差し込む自然光が、訪れる人の心をなごませます。風が心地よいテラス席では、わんちゃんも一緒に楽しめます。


フルーツサンド
はつが野プレート

季節の果物がぎっしり詰まった「フルーツサンド」(上)と「はつが野プレート」(下)


看板メニューは、みずみずしい旬のフルーツを贅沢に使ったパフェやケーキ、サンドイッチ、ジュースなど。「特に自社農場で大切に育てたシャインマスカットをはじめとした果物各種は格別の甘さと香りです。果物の持ち味を最大限に生かすため専属パティシエが旬にあわせて、メニューを開発しています」と同店の西田佳津子取締役。モーニングは国産小麦と天然酵母の厚切り食パンを使用したハニーチーズやオムレツ、ピザ風など各種トーストがラインアップ。ランチメニューの「はつが野プレート」(1,650円)は、自家製野菜の前菜とキッシュ、蒸し鳥などが彩るプレートに、スープ、サンドイッチまたはパン、ドリンクが付いたヘルシーメニューで、食べながら健康になれると評判です。プラス300円でデザートを追加できます。
サンドイッチは常時オーダー可能。「ミックスフルーツサンド」(990円)や「バナナキャラメル」(770円)など、具材のおいしさはもちろんのこと、パンの生地は、生クリーム入りで長時間発酵仕上げ。ふんわり柔らかく、まさに主役級のおいしさです。「四季の恵みを五感で味わう『はつが野テラス』で、とっておきのひとときをお楽しみください」とフレッシュな笑顔が素敵なスタッフの辻元みなみさん。


自らもフルーツサンドが大好きなスタッフの辻元さん

自らもフルーツサンドが大好きなスタッフの辻元さん


今回の「あまもん列車」で同店が提供するのは、地元産のイチジクを使ったフルーツサンドとキッシュ。ランチボックスに入れたワンプレートでふるまわれます。


はつが野テラス

住  所:大阪府和泉市はつが野原3-1
(和泉中央駅からバス「はつが野三丁目」下車徒歩約2分)

電話番号:0725-53-5980

営業時間:9:30~17:00

定 休 日 :無休

HP:https://hatsuganoterrace.com

創業1950年、老舗が届ける旬のフルーツの贅沢なおいしさ

フルーツギフト&デザートカフェ ツルザワ


河内長野駅からすぐ、ノバティながの北館1階に店を構える「フルーツギフト&デザートカフェ ツルザワ」は、創業1950年、確かな目利きと経験を持つフルーツソムリエが在籍するフルーツ専門店です。「贈答用としても喜ばれる高品質な果物を厳選して販売しています」と話すのは、3代目オーナーの鶴澤哲太さん。どれも産地や熟度にこだわり抜いた、みずみずしい季節のフルーツをそろえています。店内にはカフェスペースも併設されており、選りすぐりの果物をふんだんに使ったスイーツを気軽に楽しめるのも魅力です。


フルーツサンド

フルーツサンド


フルーツサンド

予算に応じてカットフルーツも注文可能(要予約)「ツルザワ・オブ・フルーツ」


カフェで不動の人気を誇るのが「フルーツサンド」。3ピース572円、6ピース1,078円と手ごろな価格ながら、季節の果物がぎっしり詰まった贅沢な一品。鶴澤さんは、「主役である果物そのもののおいしさを最大限に引き出すため、薄切りのパンや生クリームにもこだわっています」と語ります。セットメニューもあり、コーヒーや本日のジュースとともにゆったり楽しめるほか、テイクアウトにも対応。
その他、自家製のクリスピーな生地に5種の果物ととろ~りチーズをのせた「フルーツピザ」(748円)やパフェ、ケーキセットなど、多彩なフルーツデザートが揃います。


果物の甘みが紅茶に溶け込む「フルーツティー」

果物の甘みが紅茶に溶け込む「フルーツティー」


そんな同店が「あまもん列車」のために特別に用意したのが、見た目も華やかな「フルーツティー」(写真はイメージ)。季節の果物がごろっと入った、贅沢なドリンクです。紅茶の風味と果実のフレッシュな甘みが調和し、ひと口ごとに豊かな味わいが広がります。車内では蓋付きボトルで提供されます。


オーナーの鶴澤哲太さん

オーナーの鶴澤哲太さん


フルーツギフト&デザートカフェ ツルザワ

住  所:大阪府河内長野市本町24-1 ノバティながの北館1F
(河内長野駅から徒歩約2分)

電話番号:0721-52-3140

営業時間:11:00〜18:00

定 休 日 :水曜不定休

Instagram:@fruits_cafe_tsuruzawa

弘法大師ゆかりの名刹・観心寺で心を整える星塚巡礼 心を澄ませる時間へ

観心寺


ここからは、「あまもん列車」が走る高野線沿線に佇む、弘法大師ゆかりの寺院をご紹介します。
河内長野市にたたずむ「観心寺」は、飛鳥時代の701年に修験道の祖・役行者(えんのぎょうじゃ)によって開かれたと伝わる歴史ある寺院です。平安時代には高野山開創の拠点の一つとして、弘法大師・空海とその一番弟子・実恵(じちえ)らによって整備されました。本尊を秘仏・如意輪観音像とし、真言宗の修行寺院として発展を遂げ、やがて歴代天皇の祈願所としても信仰を集めます。
日本で唯一、北斗七星を祀る寺院としても知られており、境内にはそれぞれの星を象徴する7つの「星塚」が点在。住職の永島全教さんは、「星塚を順に巡って、本堂でしっかりと呼吸を整え、抱えた思いを吐き出していただく。そうすることで、まず心を落ち着けることが大切です」と語ります。心身を整え、自分と向き合うひとときを求めて、足を運ぶ参拝者も多数。


楠木正成が建立した金堂

楠木正成が建立した金堂


楠木正成像

楠木正成像


また同寺は、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて活躍した名将・楠木正成が学び、修行した地としても有名です。寺の中心に建つ金堂は、後醍醐天皇の勅命を受けて正成が建立したもので、現在は国宝に指定されています。


「創作精進料理KU-RI」

 「創作精進料理KU-RI」季節の蒸し料理にデザートとドリンク付き


敷地内には霊宝館も併設されており、平安時代を中心とした貴重な仏像や文化財を多数収蔵。重要文化財に指定された仏像の展示が充実しています。
境内には、約400年前に建てられた由緒ある書院を改築した「創作精進料理KU-RI」も併設。「制限がある中でも美味しく楽しんでほしい」という想いのもと、日本と北欧の文化を融合した現代的で洗練された味わいの料理が楽しめます。
古からの祈りと現代の創意が共存する観心寺。観光だけではなく、自分自身を見つめ直すひとときを過ごすためにも訪れたい場所です。


住職の永島全教さん

住職の永島全教さん


観心寺

住  所:大阪府河内長野市寺元475
(河内長野駅からバス「観心寺」下車徒歩約3分)

電話番号:0721-62-2134

拝観時間:9:00~17:00(最終受付16:30)

入 山 料 :小中学生100円、大人300円

HP:https://www.kanshinji.com/

高野線に広がるボタニカルな癒しの旅 千年楓が色づく頃、薬草の記憶が息づく寺へ

山門は秋になれば、紅葉のトンネルに色づきます。

山門は秋になれば、紅葉のトンネルに色づきます。


緑豊かな山々に囲まれた「延命寺」は、河内長野市の真言宗御室(おむろ)派の寺院です。弘仁年間(810~824年)、弘法大師が当地に巡化の際、地蔵菩薩の石仏を刻んで堂宇(どうう)を建立したのが延命寺の発祥と伝わっています。以後詳細は不明ですが、承応3(1654)年、京都仁和寺から「伽羅山(きゃらさん)延命寺」の山号・寺号を賜わっています。
江戸時代、当地に誕生した浄厳和尚が高野山で修行を経て帰村し、「薬樹山延命寺」として中興されます。古来より多くの薬草が自生していたことに加え、浄厳和尚の父・道雲が医術の心得があり、難病を治したので山号を薬樹山としたと言われています。
浄厳和尚は五代将軍徳川綱吉公をはじめ、諸大名に帰依を受け江戸湯島に「霊雲寺」を建立し、その開山となります。生涯、仏法の興隆に努め、戒律を重んじ清貧に徹しました。


本堂

本堂


護摩堂

護摩堂


境内には、重要文化財の木造釈迦如来立像、絹本著色伝地蔵曼荼羅図(けんぽんちゃくしょくでんじぞうぼさつまんだらず)のほか、市指定文化財の木造薬師如来坐像、前述の弘法大師が刻んだとされる地蔵菩薩立像、浄厳の墓など多くの文化財があります。
当寺は、第14世覚城和尚の代で転換期を迎えます。覚城和尚は前山を府営公園として開放し、植樹や作庭など寺域の景観刷新に尽力されました。これにより、当寺は以前の律院とう厳粛な空間から今日のような多くの人々が行き交う紅葉の名所として広く知られるようになりました。
なかでも弘法大師お手植えといわれる「夕照(ゆうばえ)の楓」は樹齢約1000年の巨木で、大阪府指定天然記念物。晩秋の夕日に映える姿が美しいことから、命名されました。10月下旬から11月下旬にかけての晩秋は、新河内長野八景二勝にも選ばれている「延命寺の紅葉山」全体が、美しい紅葉に包まれます。


光明堂

光明堂


緑が美しい参道

緑が美しい参道


延命寺

住  所:大阪府河内長野市神ガ丘492
(美加の台駅からバス「神ヶ丘口」下車徒歩約10分)

受付時間:9:00~17:00

電話番号:0721-62-2261


取材の様子はこちら



取材・制作:KINACO通信社


KINACO通信社は、元地方新聞記者が立ち上げた地域密着型の情報発信チームです。大阪・和歌山エリアをフィールドに、まちの魅力や人々の営み、観光・文化・食など、日々の暮らしの中にある「ローカルの宝物」を掘り起こし、丁寧に伝えています。
まちの魅力を、読者の皆さまと一緒に再発見していけたらと思っています。

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