住吉大社の見どころ紹介!本殿や境内をめぐろう
全国に2,300社ある住吉神社の総本社・住吉大社には、通称「太鼓橋」と呼ばれる有名な反橋があります。本記事では、この住吉大社の太鼓橋について見ていきましょう。他の見どころやアクセス方法も合わせてご紹介します。
反橋とは、中央が高くなるように曲線を描いた「アーチ橋」のことを指します。反橋の中で、日本庭園や寺社の川・水路、池に架かっているものを「太鼓橋」と呼ぶ傾向にありますが、それは橋を真横から眺めたときに太鼓の胴を思わせる半円状をしていることに起因しています。
なお、一般的に神社の本殿手前にある川や池は、人間の世界と神々が住まう領域との境界線の役割を担っており、そこに架かる橋を渡ることは神聖な場所に足を踏み入れることを意味します。神聖な気持ちで渡るようにしましょう。
そんな太鼓橋の中でもとりわけ有名なのが、住吉大社の太鼓橋です。長さ約20m、高さ約3.6m、幅約5.5mという大きな太鼓橋の最大傾斜は約48度。橋の反対側が全く見えないほどの傾きです。
「この太鼓橋を渡るだけで『おはらい』になる」との信仰があり、住吉大社を訪れる多くの参詣者は太鼓橋を渡って本殿を参拝しています。
ちなみに、太鼓橋を支える現在の石造橋脚は、太閤秀吉の妻である淀君が慶長年間に豊臣秀頼公の成長を祈願して奉納したものと伝わっています。
住吉大社には、太鼓橋の他にも見どころがたくさんあります。
第一本宮南側に位置する「五所御前」は、約1800年前の住吉大神鎮座の際、最初にお祀りされた場所。この五所御前に敷き詰められた小石の中から「五」「大」「力」と書かれたものをそれぞれひとつずつ探し出し、3つセットでお守りにすると、体力・智力・財力・福力・寿力を授かり、願い事が成就するといわれています。
願い事が叶ったら、御守授与所で「返納の石(感謝の小石)」を購入のうえ、拾ってお守りにしていた小石と共に倍返ししましょう。
本社境内から南東へ徒歩約2分の末社「大歳社」にある「おもかる石」は、願い事が叶うかどうかを占う霊石です。
まずはお参り(二拝二拍手一拝)し、おもかる石を持ち上げて重さを確認しましょう。そして、おもかる石に手を添えて願掛けをした後、もう一度持ち上げます。最初持ち上げたときより軽く感じれば、その願いは叶うと言い伝えられています。
おもかる石は住吉大社内でも人気のスポット。土日には行列ができることも少なくありません。
住吉大社の境内にある末社「種貸社」には、古くから親しまれている昔話「一寸法師」に登場する「お椀」があります。実は、住吉大社は「一寸法師」と深い関わりがあるのです。
その昔、津の国の難波(なにわ)に住んでいたおじいさんとおばあさんが、子どもを授かるために祈願したのが住吉大社でした。そして、成長した一寸法師が京に向かうために船出した場所も、住吉大社近くの「住吉の浦」だったそうです。
「一寸法師のお椀」には乗ることができるので、一寸法師気分で記念撮影するのも良いでしょう。
電車でのアクセス(おでかけは電車がおすすめ!):
南海本線「住吉大社」駅から徒歩約3分
南海高野線「住吉東」駅から徒歩約5分
車でのアクセス:
【北方面から】
北方面から阪神高速15号堺線に入り、「玉出」出口下車直進。新回生橋交差点左折し、塚西交差点を右折後、路面電車沿いを約3分
【南方面から】
阪神高速道路4号湾岸線「大浜」出口下車。26号線を北上し、浜口交差点で右折。長居公園通を東に直進し、安立1交差点を左折して直進後、路面電車沿いに合流後すぐ
※大型車は通行不可
駐車場情報:
200台あり
料金1時間200円、以後1時間100円
今回は、住吉大社の太鼓橋とその他の見どころについてご紹介しました。最大傾斜が約48度という大きな太鼓橋は、一見の価値ありです。五所御前やおもかる石、一寸法師のお椀にも足を運んでみてください。太鼓橋を渡って住吉大社を参拝すれば、さまざまなご利益を授かることができるでしょう。