祈祷とは?祈祷料の目安や流れ、服装などを解説

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商売繁盛や安産祈願など、さまざまな願い事を叶えるため、神仏にお祈りする「祈祷」。似た言葉に「祈願」がありますが、どう違うのでしょうか?本記事では、祈祷の種類を紹介し、祈祷料の目安や渡し方、流れ、服装について解説します。

祈祷とは?祈願とどう違う?

 

祈祷とは、叶えてほしい願い事を神仏に伝え、ご加護を受けられるようにする儀式のこと。

 

祈祷は「祈願」と混同されがちですが、大きな違いは、神職や僧侶が関わるかどうかです。一般的に祈祷は神主や祈祷師、僧侶などが執り行いますが、祈願とは自ら神様に直接願いを捧げることをいいます。

祈祷の主な種類

ここからは祈祷の主な種類を見ていきましょう。

 

厄払い・厄除け

厄払い・厄除けは、災いを避け、人生を無事安泰に過ごすための祈祷。厄年に祈祷してもらうのが一般的ですが、それ以外のときでも厄払い・厄除けはできます。ちなみに、お寺では厄除けといいます。

 

安産祈願

安産祈願は、妊婦さんが赤ちゃんの無事の誕生と自身の安全を祈るもの。安定期に入った妊娠5か月目の戌の日を目安に祈祷してもらい、腹帯を巻きます。

 

七五三

七五三では、3歳の男の子・女の子、5歳の男の子・7歳の女の子の成長を祝い祈祷します。

 

合格祈願

合格祈願は、試験などに合格するためのお祈りです。学んでいることの目標達成を願う「学業成就」の祈祷もあります。

 

家内安全

家内安全は、1年間の家族の安全と健康を願う祈祷。厄除け・厄払いと同じく正月に祈祷してもらうケースが多いですが、いつでも受けられます。

 

商売繁盛

商売繁盛は、会社や店舗などの発展を願う祈祷。神社やお寺によっては「業務成就祈願」と呼ぶ場合も。工場などでは商売繁盛と合わせて従業員の安全祈願を行うこともあります。

 

方位除け

方位除けは、易学や陰陽五行説、暦学などの古代中国の考え方による祈願。生まれ年による吉凶に起因する災いに遭わないように願います。

 

交通安全

交通安全は、車を新しく買ったときや車での旅行前、検査前などに受ける祈祷。交通安全の祈祷をお願いするときは、祈祷を受ける車で訪れましょう。神社なら社殿で祈祷を受け、交通安全札を受け取り、そのあと駐車場に停めた車を清めてもらいます。

祈祷料の目安

 

祈祷をしてもらうには、祈祷料を納める必要があります。祈祷料の目安は、祈祷の種類や神社・お寺によって異なりますが、例えば、七五三やお宮参りの場合は5千円から1万円程度、厄払いだと3千円から1万円程度が一般的な金額です。

 

祈祷料をホームページで公開している神社・お寺は少なくないので、祈祷を受ける前に確認しておくと良いでしょう。

 

祈祷料の渡し方

祈祷料の渡し方として、そのまま渡すのはマナーとして良くありません。祈祷料は「のし袋」に入れて渡すのが正しいマナーです。のし袋がなければ、せめて封筒に入れて渡しましょう。

 

のし袋は、蝶結び(リボン結び)の水引のものを用意し、表の上段に「御初穂料」「御玉串料」などと記載し、下段に祈祷をお願いする人の名前を書いてください。初宮詣での七五三の場合は、子どもの名前を書きましょう。これらの名前は神主や僧侶が読み上げるため、名前の脇にふりがなを振っておくと親切です。

祈祷の流れ

ここでは、神社での一般的な祈祷の流れをご紹介します。

 

まず、社務所で祈祷を申し込みましょう。儀式の前には手水舎で両手と口元をすすぎ、穢れを祓った状態で臨むようにしてください。

 

自分の番が来るまでは指定の場所で待機し、神社のスタッフや神職に呼ばれたら、指示に従って社殿に上がります。

 

祈祷が始まると、祓詞が奏上され、続いて祝詞の奏上が行われます。神主が奏上を行っている間は、頭を下げて静かに聞き入りましょう。

 

最後に玉串を拝礼し、お札を拝受すれば祈祷の終了です。

祈祷時の服装

 

祈祷は神聖な儀式ですので、祈祷を受けるときの服装はフォーマルに近い服装が望ましいでしょう。男性ならスーツ、女性ならスーツかワンピースがおすすめです。

 

祈祷を受けるときは靴を脱ぐことが多いため、男性は靴下、女性は靴下やストッキングを履くなどして、素足にならないように気を付けましょう。

 

また、祈祷中は帽子やサングラスを取り、携帯電話の電源はオフにするかマナーモードにしておいてください。

南海沿線にある祈祷におススメの寺社

最後に、南海沿線で参拝できる祈祷におススメの寺社をご紹介します。

 

住吉大社

 

全国に約2,300社ある住吉神社の総本社。地元大阪では“すみよっさん”と呼ばれ、古くから愛されている神社です。年初には230万人以上の参詣者が訪れることで全国的にも有名。

 

DATA:

営業時間:9:00~17:00(御守授与所)

TEL:06-6672-0753

住所:大阪府大阪市住吉区住吉2-9-89

アクセス:南海本線「住吉大社」駅から徒歩約3分

高野線「住吉東」駅から徒歩約5分

阪堺電車阪堺線「住吉鳥居前」電停から徒歩すぐ

 

 

方違神社

 

摂津(せっつ)、河内(かわち)、和泉(いずみ)の3国の境に位置することから、“方位のない清地”と伝えられている神社。方位の災いから身を守る「方災除け」の神として崇められています。

 

DATA:

営業時間:9:00~16:00(ご祈祷受付時間)

住所:大阪府堺市堺区北三国ヶ丘町2-2-1

アクセス:高野線「堺東」駅から徒歩約5分

 

 

今宮戎神社

 

商売繁盛の神様・戎(えびす)様がお祀りされている神社。毎年1月9~11日の3日間で開催される十日戎(とおかえびす)は大変賑わい、毎年約100万人もの参拝者が訪れます。

 

DATA:

営業時間:9:00~17:00

TEL:06-6643-0150

住所:大阪府大阪市浪速区恵美須西1-6-10

アクセス:高野線「今宮戎」駅から徒歩約2分

 

 

百舌鳥八幡宮

 

大和の時代、欽明天皇の頃に創建されたと伝わる由緒ある神社。社殿は府下屈指の大きさを誇っています。こちらでは、埴輪を模したかわいい入れ物に入った「埴輪みくじ」(初穂料1,000円)を引くことができます。また、毎年旧暦8月15日の仲秋の名月にかけて行われる「月見祭」が有名で、大迫力の「ふとん太鼓奉納行事」は一見の価値あり。

 

DATA:

営業時間:9:00~16:30

TEL:072-252-1089

住所:大阪府堺市北区百舌鳥赤畑町5-706

アクセス:高野線「百舌鳥八幡」駅から徒歩約10分

 

 

犬鳴山 七宝瀧寺

 

日本最古の修験道の根本道場として知られる犬鳴山にある真言宗犬鳴派の大本山。七つの滝に弘法大師が金銀などの七宝を祭祀され、参拝すれば不動明王と七福神すべての加護が得られるともいわれています。不動明王御縁日である毎月28日には、28日限定の「不動尊おみくじ」を引くことができますので、タイミングを合わせて訪れてみるのもオススメです。

 

DATA:

営業時間:7:30~16:30

TEL:072-459-7101

住所:大阪府泉佐野市大木8

アクセス:南海本線「泉佐野」駅からバス「犬鳴山」下車 徒歩約25分

 

 

高野山 奥之院

 

弘法大師がご入定されている聖地。一の橋から御廟までの約2キロメートルの道のりには、およそ20万基を超える諸大名の墓石や、供養塔、慰霊碑の数々が杉木立の中に立ち並んでいます。

 

DATA:

営業時間:御供所受付時間:(5月~10月)8:00~17:00、(11月~4月)8:30~16:30

燈籠堂受付時間:通年8:30~17:00

TEL:0736-56-2002

住所:和歌山県伊都郡高野町高野山132

アクセス:高野線「高野山」駅からバス「奥の院口」「一の橋口」下車 御廟まで徒歩約40分

または「奥の院前」下車 御廟まで徒歩約30分

 

自分の願い事に沿った祈祷を選んで、正しく受けよう!

今回は祈祷について、その種類や流れ、祈祷料の目安や服装について解説しました。祈祷は神聖な儀式でありながら、人生の節目で誰もが気軽に受けられます。自分の願い事に沿った祈祷を選んで正しく受ければ、毎日をより良く過ごせることでしょう。

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