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最近、話題の「クラフトビール」。至る所で目にする機会が増えていますが、一般的なビールや地ビールとの違いや、そもそもの定義をご存知でしょうか?本記事では、クラフトビールの種類や楽しみ方についてご紹介します。
「クラフトビール」とは、小規模なビール醸造所でビール職人が作るビールのこと。「手芸品」を意味する「クラフト(craft)」という言葉が使われている通り、一般的なビールのような大量生産品とは違った個性を持つのが特徴です。
なお、中でも小規模なビール工房を「マイクロブルワリー(Micro Brewery)」と呼びます。覚えておきましょう。
ちなみに「地ビール」は、クラフトビールの前身といえます。1990年代、ビールの製造免許取得に必要な年間最低製造量が2000KLから60KLにまで一気に引き下げられたことで、各地にマイクロブルワリーが誕生。町おこしの役目を担った地ビールは一大ブームを巻き起こしました。
その後、ブームは下火になりますが、再び注目を集めるようになったのは、2000年代に入ってから。アメリカでクラフトビールが人気を博したことがきっかけです。日本でも「地ビール」から「クラフトビール」に名前を変えると、その高い品質がビール愛好家の支持を得て定着することになりました。
そんなクラフトビールの種類は、大きく「ラガー」と「エール」に分かれます。ラガー酵母で発酵させたビールが「ラガー」、エール酵母で発酵させたビールが「エール」となり、酵母によってスタイルが異なります。
ラガーがすっきりとした喉越しでゴクゴク飲めるビールであるのに対し、エールは色や香り・味わいをゆったりと楽しめるビールです。
日本で流通しているビールのほとんどがラガー。喉越しが爽快で苦みのキレが良い「ピルスナー」や、すっきりとした味わいの黒ビール「シュバルツ」などがラガービールの代表的な種類です。
フルーティーで豊かな香りと深い味わいのエール。柑橘系の香りとやや強い苦味が際立つ「アメリカンペールエール」や、アルコール度数が高めでホップの苦味が強い「インディアペールエール(IPA)」、青りんごを思わせる香りが広がる爽やかな「ベルジャンホワイト」や、カラメル風味とフルーティーなアロマが特徴的な「ロブストポーター」などがエールビールの代表的な種類です。
ここからは、クラフトビールの楽しみ方を見ていきましょう。
クラフトビールは、原料として使用されるモルト(麦芽)の種類によって色が変化します。クラフトビールをグラスに注いだら、まずは光に透かして色を楽しんでみましょう。
クラフトビールは、香りも種類によって異なり、個性的です。色を観察した後は、じっくりと香りを嗅いでみてください。ワインのように軽くグラスを回すと、香りが立ち上がります。クラフトビールの香りを楽しむには、キンキンに冷やすよりも少しぬるめくらいの温度がおすすめです。
クラフトビールは、グラスに注いで飲むと良いでしょう。グラスの形状によってクラフトビールの味わいは変わります。飲み方に合わせて理想のグラスを選びましょう。
例えば、ラガーはジョッキやパイントグラスなど飲み口の広いグラスで。エールは膨らみのある形のグラスで飲むと良いでしょう。
個性豊かなクラフトビールを飲みながら、料理とのマリアージュを楽しんでみましょう。クラフトビールに合う料理を選ぶ簡単なコツは、ビールと料理の色味を合わせること。淡い色の「ホワイトビール」にはさっぱりとした料理が、褐色の「ペールエール」には照り焼き系の料理や揚げ物がよく合います。ぜひ、お試しください。
最後に、南海沿線でクラフトビールが楽しめる主なスポットをご紹介します。
「型にはまらないビール」をコンセプトに、常に新しいビールを生み出す醸造所。口当たりの良いオーツ麦と小麦を使用したクリームIPA「マタレオン」は、強めの香りと苦みが相まった個性的な一杯。
DATA
住所:大阪市西成区萩之茶屋2-10-2
TEL:06-6575-9067
営業時間:12:00 〜16:00(月曜のみ)
定休日:火〜日曜
アクセス:南海高野線「萩ノ茶屋」駅から徒歩すぐ
※工場での直売日時は公式サイトで確認を
大阪の草分け的醸造所直営のビアパブ&レストラン。1997年の開業時から「料理に合うビールを」というコンセプトを守り続けています。だしの味に寄り添う「大阪ケルシュ」や、串カツやソースにマッチする「大阪アルト」などが定番。
DATA
住所:大阪市中央区難波5-1-60 なんばCITY南館 1F
TEL:06-6635-0813
営業時間:11:30 〜15:00(14:30LO)
17:00 〜23:00(フード22:00LO、ドリンク 22:10)
土・日曜、祝日11:00 〜23:00(フード22:00LO、ドリンク 22:10)
定休日:なんばCITYに準ずる
アクセス:南海本線・高野線「なんば」駅から徒歩すぐ
クラフトビール「AGARAクラフト」を手がける醸造所併設のビアレストラン。ビールには山椒や桃、和歌山産ホップといった地元素材を積極的に取り入れています。またフードでも紀州和華牛など、和歌山県産の食材を使用したメニューが堪能できます。
DATA
住所:和歌山市十一番丁54
TEL:073-414-1231
営業時間:17:30 〜23:00(22:30LO)
定休日:月曜日
アクセス:南海本線「和歌山市」駅から徒歩約16分
南海本線「和歌山市」駅から和歌山バス「京橋」下車すぐ
関西国際空港(KIX)の近くに構える醸造所。ここで造られる「KIXビール」は、口当たりが柔らかく、上品な味わいが特徴。ビール酵母がおだやかに育つように、クリーンな環境での醸造が徹底されています。ヴァイツェンやペールエールなど定番フレーバーは6種類。
DATA
住所:泉佐野市大西2‐2599‐4
TEL:072‐468-6766
営業時間:金曜17:00~19:00、土・日曜12:00~18:00
定休日:月~木曜
アクセス:南海本線「泉佐野」駅から徒歩約14分
空港線「りんくうタウン」駅から徒歩約14分
大阪・北堀江にあるブリュワリーが直営するビアスタンド。定番をはじめ、イベント用に醸造する限定品に巡り合えることも。ビール醸造家自ら調整したガス圧でサーブされ、最適な状態で楽しめます。
DATA
住所:大阪市大正区三軒家西1-1-14
TEL:080-2110-6099
営業時間:平日16:00〜23:00(22:30LO)、土・日曜、祝日11:00 〜23:00(22:30LO)
定休日:不定休
アクセス:南海高野線「汐見橋」駅から徒歩約9分
※Natts2022年3月号に掲載した情報です。
今回は、クラフトビールの種類や楽しみ方についてご紹介しました。クラフトビールは、奥深い魅力にあふれています。たまには、いつものビールとは違うクラフトビールを選ぶのも良いのではないでしょうか。南海沿線にある醸造所をめぐり、ご家族やお友だちとおいしいクラフトビールで乾杯してみてください。
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