神秘×絶景×グルメ!知らなきゃ損する「高野山の王道ルート」とおトクな切符とは?
日常の喧騒(けんそう)から離れ、癒やしと自分時間を求めて「高野山」へ。大阪から日帰りで行ける高野山は、静かで澄んだ空気に包まれたパワースポット!今回ご紹介する女子旅モデルコースでは、パワースポット巡りや自分だけの数珠作り、精進料理など、心と体を整える体験が満載。SNS映えするスポットもたくさん登場するので、写真を撮るたびに旅の思い出が増えていくはず!忙しい毎日から少し離れて、静けさの中で自分と向き合う時間を過ごしてみませんか?
高野山は、和歌山県北部に位置する標高約800mに位置する宗教都市。弘法大師・空海が開いた真言密教の聖地として知られ、世界遺産にも登録されています。
まち全体が寺院を中心に広がっており、荘厳な建築や歴史ある文化が今も息づくこの地では、建物の美しさや空間の静けさに触れるだけで、自然と心が整っていくような感覚に出会えます。
春は桜、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、季節ごとに表情を変える高野山の自然も魅力の一つ。凛とした空気とともに広がる美しい景色が、心に静かな余韻を残してくれます。
また、高野山では宿坊での滞在や精進料理、写経・瞑想(めいそう)など、五感を通して仏教文化に触れられる体験が豊富。観光地でありながら、どこか暮らしの気配も感じられる、そんな多様な顔を持つ奥深さも高野山ならではの魅力です。
時間 | 内容 |
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9:00 | なんば駅を出発。高野山への癒やし旅がスタート! |
10:30 | 高野山駅に到着。バス停「高野山駅前」でバスに乗り換え、「金堂前」バス停で下車。 |
11:00 | 壇上伽藍と金剛峯寺をお参り。パワースポットで心を整えるひととき。 |
11:30 | 「寺cafe成慶院」でランチタイム! |
13:00 | 「みろく石本舗 かさ國」で、お土産探し&食べ歩き。 |
14:00 | 「天風てらす」で、自分だけの数珠作り体験。癒やしの時間を満喫。 |
16:00 | 奥之院を参拝。静寂に包まれた空間で、心をリセット。 |
17:00 | バス停「奥の院前」からバス停「高野山駅前」へ。なんば駅に向かって帰路につく。 |
朝10時半過ぎ、高野山駅に到着。駅を出た瞬間、豊かな緑とひんやりとした空気に包まれて、思わず深呼吸。木々の香りと静けさが、自然と気持ちを穏やかにしてくれます。高野山は、空気そのものがどこか特別。肌に触れる風のやわらかさや、耳に届く鳥の声が、都会では味わえない“静けさの贅沢”を感じさせてくれます。
午前中は、高野山の歴史と信仰に触れられるスポットを巡るのがおすすめ。まずは「壇上伽藍」からスタートして、高野山の空気にじっくりと浸ってみてください。
高野山を訪れたら、まず足を運びたいのが「壇上伽藍(だんじょうがらん)」。弘法大師・空海が高野山を開山した際に最初に整備した、いわば高野山の“はじまりの地”です。
バスを降りて最初に目に飛び込んでくるのが、堂々たる姿の「中門」。高さ約16m、幅約25mのスケール感は、高野山の入口にふさわしい風格です。境内には、高野山の総本堂「金堂」や、朱色の塔身が美しい「根本大塔」など、見どころがたくさん!
なかでも「根本大塔」は、丸みを帯びたフォルムと朱色の美しさが印象的で、壇上伽藍の象徴的存在。遠くからでもその存在感に目を奪われ、近づくにつれて迫力と優美さに心を奪われます。
さらに、ちょっとユニークな体験ができるのが「六角経蔵(ろっかくきょうぞう)」。把手(とって)が付いていて、願いを込めながら時計回りに一回転させると、仏教の教えがまとめられた「一切経(いっさいきょう)」をすべて読んだのと同じご利益があるといわれています。願いを込めてそっと回す動作が、旅の記憶にやさしく残ります。
壇上伽藍
住所:伊都郡高野町高野山152
TEL:0736-56-2468(⾼野町観光協会)
定休日:無休
アクセス:高野山駅からバス「金堂前」下車すぐ
壇上伽藍を巡ったあとは、高野山の中心に位置する「金剛峯寺(こんごうぶじ)」へ。重厚な佇まいに足を踏み入れると、長い歴史と深い信仰の空気に包まれ、自然と背筋が伸びるような感覚に。
静けさの中に漂う荘厳な建築の存在感に、ただ呆然と立ち尽くしてしまうほど。そんな金剛峯寺では、「阿字観(あじかん)」や「写経」といった、心を整える体験も行われており、日常から一歩離れた時間を過ごすことができます。
金剛峯寺
住所:伊都郡高野町高野山132
TEL:0736-56-2468(⾼野町観光協会)
参拝時間:8:30〜17:00(受付は16:30まで)
定休日:無休
アクセス:高野山駅からバス「金剛峯寺前」下車すぐ
公式サイト:金剛峯寺
かつて宿坊として建てられた建物をいかした「寺cafe成慶院」は、気軽に精進料理を楽しめるお店。落ち着いた雰囲気の中で、心と体にやさしいランチタイムを過ごせます。
おすすめは、月替わりで内容が変わる「今月の精進御膳」。高野山で作られたできたての「生胡麻豆腐」は、市販のものとはまったく違う、驚くほどなめらかな口あたり。とろけるような食感と濃厚な味わいが、口の中に広がります。
店内にはあえて時計を置かず、「ゆったりと時間を過ごしてほしい」という店主の思いが込められています。宿坊の雰囲気を残した空間と、手入れの行き届いた庭が、訪れる人の心をそっとゆるめてくれます。自然豊かな景色を眺めながら、ただぼーっと過ごす時間も、旅ならではの贅沢。落ち着いた空気感に包まれて、つい長居してしまうのも納得です。
静かな空間で、料理と景色に身を委ねるひとときは、心に残る特別な思い出になりますよ。
ランチで体と心を満たしたあとは、高野山で100年以上続く老舗の和菓子店「みろく石本舗 かさ國(くに)」へ。「久しぶりに訪れた方にも、変わらない味を届けたい」という思いのもと、素材にこだわり、昔ながらの味を守り続けています。店内には、贈答品から、お土産、高野山散策のお供になるお菓子まで、さまざまな和菓子がずらり。
看板商品の「みろく石」は、高野山の奥之院にある心願成就の石「弥勒石(みろくいし)」がモチーフの縁起の良い銘菓で、あんこの優しい甘さと、口の中でほろっと崩れる食感が魅力。初めて食べるのに、どこか懐かしくて、ほっとするようなやさしい味わいです。
高野山散策のお供におすすめなのが「焼餅」と「くるみ餅」。今回は、ヨモギが練り込まれた「草焼餅」をチョイス。ヨモギの香りと粒あんの相性が抜群で、もちもちの食感がクセになる美味しさ。「くるみ餅」は、求肥にクルミを練り込み、きな粉をまぶした一品。香ばしいきな粉と、もちもちの求肥(ぎゅうひ)、そしてクルミの食感が絶妙なバランスで、いくらでも食べられそうです。
店内にはイートインスペースもあり、散策の途中にひとやすみするのにもぴったり。お土産選びにもちょっと一息つくにもおすすめの一軒です。
みろく石本舗 かさ國
住所:伊都郡高野町高野山764
TEL:0736-56-2327
営業時間:8:00~17:00
定休日:不定休
アクセス:高野山駅からバス「小田原通」下車すぐ
公式サイト:みろく石本舗 かさ國
高野山・奥之院の参道沿いに佇(たたず)む「天風てらす」は、カフェ・セレクトショップ・ワークショップが一体となった複合施設。心にそっと光をともしてくれるような優しい空間が広がっています。
この場所では、訪れる人がそれぞれの“癒やし”を見つけられるような体験が用意されており、今回紹介するのは、人気の「数珠(じゅず)づくり」。講師の方は「これは単なる工作ではなく、自分の心を作り上げる時間」と語り、助け合い、譲り合いの気持ちを大切にして数珠を作ります。
体験は、名前と干支を書くところから始まり、簡単な瞑想を通して心を整えていきます。素材は、樹齢600年を超える高野山の霊木や、樹齢100年を超えるヒノキなど、自然の恵みそのもの。母珠と呼ばれる珠(たま)を磨く工程では、過去・現在・未来を思いながら、願いを込めて丁寧に仕上げていきます。
最後は、助け合いの心を持って2人1組で紐を組み、世界に一つだけの数珠が完成。参加者同士で見比べると、それぞれの個性が光っていました。
数珠というと弔事に使うもののイメージがあるかもしれませんが、実は日常のなかでも、身を清めたいときに使えるお守りのような存在。ポケットに入れて持ち歩いたり、そっと触れたりすることで、心がすっと落ち着く感覚になります 。
体験には「天風てらす」のドリンクが1杯ついてくるのもうれしいポイント。おすすめは、和歌山県産の「ぶどう山椒(さんしょう)」を使ったクラフトコーラ。旬の柑橘と10種類以上のスパイスが絶妙に調和し、ぶどう山椒の香りがふわりと漂う一杯は、スパイスが効いているのに飲みやすく、作業の合間にぴったりのドリンクです。
高野山の澄んだ空気の中で、手を動かし、心を整える。完成した数珠は、旅の思い出としてだけでなく、日常の中でもそっと寄り添ってくれる存在になります。そんな特別な時間をぜひ体験してみてください。
数珠づくり体験は事前予約制です。参加希望の方は、開催日の3日前の17:00までに、以下の天風てらす公式サイトからお申し込みください。
▶ 天風てらす ワークショップ予約ページ はこちら
なお、同じ内容の数珠づくり体験は「光木阿字館」でも開催されています。こちらは天風てらすのドリンクは付きませんが、開催日が多いので、タイミングや予定に合わせて選んでみてくださいね。詳細は以下の公式サイトをご覧ください。
▶ 光木阿字館公式サイトはこちら
高野山の中でも特に神聖な場所とされる「奥之院」。弘法大師・空海が今も瞑想を続けていると信じられている御廟(ごびょう)へと続く参道は、訪れるだけで心が整っていくような、特別な空気に包まれています。
参道は、何百年もの時を重ねた杉の巨木がそびえ立ち、背の高い木々の間から木漏れ日が差し込む幻想的な空間。足を踏み入れるだけで、静けさと荘厳さに包まれます。歩くたびに背筋がすっと伸び、自然と心が落ち着いていくような不思議な感覚に。澄んだ空気を深く吸い込むと、心がすっと軽くなるような気がします。
そんな参道を歩いていると、ふと目に留まるのが、個性豊かなお地蔵さまたち。なかでも、目をひくのが「化粧地蔵」と「仲良し地蔵」です。
「化粧地蔵」は、お地蔵さまにメイクを施すことで“美人になれる”という言い伝えがあり、リップやチーク、アイシャドウなどを持参して、そっと色をのせるというユニークな参拝方法。自分自身の願いをお地蔵さまに託します。
私もリップを使って、やさしく唇に色を添えてみました。参拝者それぞれの願いが込められたメイクは、個性豊か。ちょっぴり厚化粧のお顔には、参拝者の思いが込められていて、見ているだけで心がほっと和みます。美しさを願う気持ちを感じる、心がほぐれるようなひとときです。
参道の途中で出会った「仲良し地蔵」は、寄り添うように並んだ姿がとてもかわいらしく、思わず足を止めて写真を撮ってしまいました。ふたり並んでほほ笑んでいるようなその姿は、見ているだけで心がほっと和みます。
奥之院
住所:伊都郡高野町高野山550
TEL:0736-56-2468(⾼野町観光協会)
営業時間(奥之院 御供所(納経所)):夏季(5月~10月) 8:00~17:00、冬季(11月~4月) 8:30~16:30
定休日:不定休
アクセス:高野山駅からバス「奥の院前」下車徒歩約11分
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・ご利用可能駅(高野山駅を除く)から高野山駅までの往復乗車券
・高野山内の南海りんかんバス2日フリー乗車券
※但し立里線、高野龍神線および京都高野山線は除く
・拝観施設やお土産・飲食店などで利用可能なクーポン
日帰りでも、訪れるだけで心がすっと軽くなるような感覚に出会える場所。「なんとなく疲れてる」「ちょっと立ち止まりたい」そんな時には、静けさに包まれた高野山がそっと寄り添ってくれます。
次の週末は、思い立ったらすぐ行ける“癒やしとパワーの旅”へ。高野山で自分を整える時間を過ごしてみませんか?
※ 掲載情報は施設・店舗の都合により変更する場合がございます。お出かけの際は施設・店舗へご確認の上お出かけいただきますようお願いいたします。