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世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」ってどんなところ?基本から解説

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」ってどんなところ?基本から解説

  • 2022.10.20
  • 2

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」ってどんなところ?基本から解説

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「紀伊山地の霊場と参詣道」は、2004年に世界遺産に登録されました。本記事では、たくさんの文化財を有する「紀伊山地の霊場と参詣道」についてご紹介しましょう。

紀伊山地とは

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紀伊山地とは、太平洋に張り出した紀伊半島の大部分を占める山地のこと。

 

標高1,000m~2,000mの山々が連なる紀伊山地は、三重県、奈良県、和歌山県にまたがり計15市33町9村により構成されています。

紀伊山地は古来からの「聖なる地」

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そんな紀伊山地は、古来から「神々が鎮まる特別な地域」と考えられていました。それは神話の時代にまで遡ります。

 

また、紀伊山地は仏教においても重要視されました。仏が持つような能力を習得する修行の場とするため、深い森林に覆われた山々を阿弥陀仏や観音菩薩の「浄土」に見立てたのです。

 

その結果、紀伊山地に「熊野三山」「高野山」「吉野・大峯」という起源や内容が異なる3つの霊場と、そこに至る「参詣道」が誕生しました。都をはじめ、全国各地から多くの人が訪れる地となり、日本の宗教・文化の発展と交流に多大な影響をもたらしたのです。

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」

紀伊山地がこういった歴史的・文化的背景を持つことから、「紀伊山地の霊場と参詣道」は、2004年7月7日、ユネスコの第28回世界遺産委員会で世界遺産に登録されました。

 

ちなみに、推薦された頃の名前は「紀伊山地の霊場と参詣道および周囲の文化的景観」だったそう。「周囲の文化的景観」というのが高く評価されているポイントで、実際、「山や森などの自然を神仏の宿る所とする信仰が形づくった景観」の代表例として、世界でも類を見ない価値が認められています。

「紀伊山地の霊場と参詣道」における文化財

先ほど、紀伊山地には起源や内容を異にする「熊野三山」「高野山」「吉野・大峯」の3つの霊場とそこに至る「参詣道」が生まれたと述べましたが、そのことに起因して、数多の文化財が「紀伊山地の霊場と参詣道」に残っています。

 

「紀伊山地の霊場と参詣道」に含まれる文化財の数は合計41件。国宝4件、重要文化財23件、史跡7件、史跡・名勝1件、名勝1件、名勝・天然記念物1件、天然記念物4件と、多種多様な文化財を目にすることができます。

 

なお、前述した通り、三重県、奈良県、和歌山県にまたがっているため、資産の面積も広大です。資産面積は、506.4haに周囲を保護する緩衝地帯(12,100ha)を合わせると、12,606.4haにも及びます。そして、川筋(熊野川)や海岸線(七里御浜)を含む参詣道の総延長は、なんと347.7km。

 

文化財の多さや面積の広さだけに世界遺産としての意味があるというわけではありませんが、このスケールは圧倒的です。

「紀伊山地の霊場と参詣道」で自然の神秘を感じてみては?

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「紀伊山地の霊場と参詣道」は、「紀伊山地の自然」がなければ成立しなかった「山岳霊場」と「参詣道」及び周囲を取り巻く山、森、川、滝、温泉、田園などの「文化的景観」が世界遺産として評価を受けました。その広大さゆえ、すべてを巡るのは難しいかもしれませんが、興味のあるスポットから足を運んでみてはいかがでしょうか?古くから大切に守られてきた自然の神秘をありありと感じられることでしょう。

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