【加太 観光】「写ルンです」を片手に楽しむ“忘れがたい海辺の町”
「加太春日神社」は、御社殿が国の重要文化財に指定されている和歌山県加太市の神社です。本記事では、そんな加太春日神社の御利益や御祭神、アクセス情報をまとめました。有名な「えび祭り」もご紹介します。
加太春日神社の創建年代は定かではありません。紀伊国造家旧記によると、神武天皇御東征の御代に、天道根命が神寳二種を奉じて加太浦に上陸し、頓宮を造営して天照大御神を祀ったことが始まりとされています。
慶長元年(1596年)に桑山修理亮正榮によって建立された現在の社殿は檜皮葺で、一間社流造、千鳥破風と軒唐破風付きの建物です。
春日三神(武神)を主祭神としているため、必勝や合格を祈願する参拝者が後を絶たず、5月に行われる「えび祭り」では獅子舞や神輿が練り歩き、加太の街は大いに賑わいます。
一間社流造、千鳥破風と軒唐破風付きの檜皮葺である現在の社殿は、構造をはじめ木鼻、蟇股、手挟、欄間、脇障子などの彫刻が雄大かつ豪壮。桃山時代の特徴をよく反映していることから、昭和6年(1931年)に国宝として指定されると、戦後は国指定重要文化財として保存されています。
蟇股の向拝の彫刻は透彫で、中央には雲に龍、裏には雲、向かって左には竹に虎、裏には竹に椿、右には牡丹に唐獅子、裏には牡丹が彫られています。さらに、身舎の正面の中央には宝珠、左には恵比須、右には大黒天、東側には桐に鳳凰と迦陵頻伽、西側には貝類と波に蝦、後側の中央には梶の葉に筆、左右には五七桐花紋と十六葉八重表菊が見られます。
・安産祈願
・初宮詣り
・地鎮祭
・家内安全
・交通安全
・合格祈願
・厄除祈願
・病気平癒
・諸願成就
特に春日三神(武神)をお祀りしていることから、アスリートや受験生などが必勝・合格祈願に訪れます。
「祝詞の神さま」と呼ばれる、天岩戸神話に登場する神々の一神。 『日本書紀』では中臣氏(後の藤原)の遠祖にあたり、高天原で代々祭祀職にあったとされる言霊の神「コゴトムスビ神」の子とされています。
藤原氏の氏神を祀る春日大社の祭神として知られ、諸願成就、学業成就、出世開運といった御利益があります。
高天原の「武」を象徴する天津神。神話『出雲の国譲り』では、出雲の統治権譲渡に大きく貢献し、「神武東征」においては神剣を遣わし、神武天皇を救う活躍を見せます。
鹿島神社総本山の鹿島神宮の祭神「鹿島神」「鹿島さま」でも知られる、日本三大軍神の一柱。建御名方神とともに相撲の祖神とされています。
武甕槌大神 (タケミカヅチ)とともに芦原中国を平定した『日本書紀』に登場する神さま。日本三大軍神の一神に数えられる強力な剣神・武神で、神剣「布都御魂」を神格化した神ともいわれています。
香取神宮の祭神であることから「香取さま」「香取大明神」とも呼ばれています。
えび祭りは、加太春日神社で執り行われる例大祭です。当日は、神社の神饌として、伊勢エビが供えられます。これは、古くから加太で伊勢エビが多く水揚げされていたためです。
現在は、5月の第3土曜日に町を挙げて齋行する渡御を「えび祭り」と呼んでいます。宝太鼓を先頭に獅子舞や長刀振りを奉納し、大漁祈願。獅子に噛んでもらった子どもは無病息災になるとも伝わる、縁起の良いお祭りです。
・住所:
和歌山県和歌山市加太1343
・電車でのアクセス(おでかけは電車がおすすめ!):
南海「加太駅」から徒歩約15分
・車でのアクセス:
阪和自動車道「泉南IC」出口を出て府道63号へ。その後、府道65号と県道65号を進む。
・駐車場情報:
あり(5台)
今回は、加太春日神社の御利益や御祭神、アクセス情報についてご紹介しました。桃山時代の特徴をよく表す御社殿は、歴史の息吹を感じられて一見の価値あり。また、5月に行われるえび祭りに参加すれば、古き良き日本の風景に思いを馳せることができるでしょう。特に必勝や合格を祈願したいのなら、ぜひ加太春日神社に足を運んでみてください。
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