河内長野駅
天野山金剛寺
奈良時代、高僧行基によって開かれたと伝わる寺院。空海(弘法大師)も修行した聖地です。その後、荒廃してしまいますが平安時代末期に和泉国出身の僧侶、阿観上人が再興しました。山々に囲まれた谷間に広がる境内には、中世から変わらぬ建物が点在。後白河天皇の妹、八条女院が帰依し、女性の参拝を受け入れた金剛寺は「女人高野」とも呼ばれ、柔らかい曲線の屋根に女性らしさを感じさせます。南北朝時代に入ると金剛寺は南朝の重要な拠点となり、各時代の権力者とも深い関わりを持つように。国宝や数多くの重要文化財を擁する、河内長野市が誇る名刹です。 写真左から 【2】楼門 威風堂々と佇む楼門。重要文化財でもある2体の仏像が安置されています。 【3】国宝 大日如来坐像、不動明王・降三世明王坐像 金剛寺の金堂に安置されているご本尊。中央が大日如来坐像、向かって右が不動明王坐像、左が降三世明王坐像で、いずれも寄木造の2メートルを超える大きな坐像です。毎年、特別公開が行われます。 【4】【5】国宝 紙本著色日月四季山水図 平成30年、国宝指定された六曲一双の屏風。荒海を囲む山並みに四季の循環を表現し、空には月と太陽が配置された構図。躍動感のある構成と鮮やかな色彩が共鳴して独特の迫力を生み出しています。毎年、特別公開が行われます。 【6】重要文化財 金堂 建立は鎌倉時代後期。平成29年に修復が完成した、目に鮮やかな朱色の建物です。入母屋造、本瓦葺きの建物です。 【7】食堂(じきどう) 室町時代に建立された食堂。南北朝時代に、約6年にわたって後村上天皇が行宮とされていました。 【8】重要文化財 増長天立像(左)・持国天立像(右) 楼門でにらみをきかせ、お寺を守る木造の二天王像。右側の持国天立像は271.5cm、左側の増長天立像は271.9cm。各像内には「弘安二年」「大仏師法橋正快」等の銘文があります。 ※消費税率改定等により料金が変更されることがあります。
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